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株式会社日立製作所(以下、日立)は2026年6月5日、米Anthropicが推進するAIを活用したサイバーセキュリティ強化プログラム「Project Glasswing」に参画する契約を締結したと発表しました。このプログラムを通じて、日立はAnthropicの非公開の先進的なAIモデル「Claude Mythos Preview(以下、Claude Mythos)」へのアクセス権を取得します。日立のサイバーセキュリティ専門部隊「Cyber CoE」がこのモデルを活用し、エネルギー分野など社会インフラ向けソフトウェアプロダクトの脆弱性(セキュリティ上の欠陥)の特定と修正を強化します。
「Claude Mythos」は、ソフトウェアの脆弱性を発見し悪用する能力において、熟練した専門家を除く大半の人間を上回るレベルに達しているとされるAIモデルです。開発元のAnthropicは、サイバー攻撃に悪用された場合の脅威が大きすぎるとして「一般公開の予定はない」と明言しています。そのため、本モデルは「Project Glasswing」に参加する一部の承認された組織にのみ、目的を防御に限定して提供されています。同プロジェクトは、GoogleやMicrosoft、NVIDIAなど約200社が参画するセキュリティ防衛連合の様相を呈しています。
日立は、日立エナジーなどのグループ企業も含め、短期間のアクセス権を申請し技術検証を開始します。実社会の物理的インフラ(フィジカルAI:実世界のインフラとAIの融合)では極めて高い安全性が要求されるため、同社が開発・保守する重要インフラ用ソフトウェアのコードをAIで高度に解析し、自律的な修正パッチの適用を目指します。国内ではNECや富士通、SBIホールディングスなどもAnthropicとの戦略的協業を進めていますが、日立は重要インフラ保護という観点から、いち早く「Claude Mythos」の具体的な利用権取得へと踏み出しました。
重要インフラを担う日立が「Claude Mythos」を活用したセキュリティ防御プログラムに参画したことは、社会インフラのサイバーセキュリティ対策においてAIの活用が本格化したことを示しています。編集部注:AIによるコード生成の普及に伴い、今後は防御側もAIによる脆弱性の自動修正を標準化していく必要があると見られます。今回の技術検証が成功すれば、重要インフラの強靭性(レジリエンス:被害からの復旧力)の向上が期待されます。

クラウド Watch
日立、AnthropicのAI活用セキュリティプログラム『Project Glasswing』に参画しインフラ製品の脆弱性対策を強化
株式会社日立製作所(以下、日立)は5日、米Anthropicが推進するAIを活用したセキュリティプログラム「Project Glasswing」に参画する契約を締結したと発表した。
https://cloud.watch.impress.co.jp/docs/news/2114868.html
ITmedia AI+
日立、「ミュトス」にアクセスへ Anthropicと契約済、社会インフラの技術検証に利用
日立製作所がAnthropicが主導するサイバーセキュリティプロジェクト「Project Glasswing」に参画し、次世代モデル「Claude Mythos Preview」へのアクセス権を得る見込みだ。エネルギー分野などの社会インフラのセキュリティ強化に向けた技術検証に利用すると説明している。
https://www.itmedia.co.jp/aiplus/article/2606/05/2000000063

ITmedia ビジネスオンライン
NEC、富士通に先手!? 日立が「Claude Mythos」アクセス権を取得した背景
日立製作所が、Anthropicの先進AI「Claude Mythos」のアクセス権を取得した。Anthropicを巡っては、NECや富士通も協業を発表している。
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2606/08/news058.html