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日本政府と三菱UFJ銀行をはじめとする国内の一部金融機関が、高度なサイバーセキュリティ機能を備えた米スタートアップ企業AnthropicのAIモデル「Claude Mythos」のアクセス権を取得したことが、2026年6月3日に政府より発表されました。AIを活用した巧妙なサイバー攻撃への懸念が高まる中、セキュリティ体制の強化や脆弱性(安全上の欠陥)の早期発見を目指した取り組みとなります。片山さつき財務大臣は記者団に対し、この取り組みが金融機関のセキュリティ強化に貢献することは間違いなく、日本の金融機関がこの分野において他国から遅れをとることは許されないと述べました。
2026年4月に発表された「Claude Mythos」は、システムのセキュリティ脆弱性を発見することに非常に優れています。しかし、悪意あるサイバー攻撃に悪用されるリスクへの懸念から、Anthropic社はこれまでアクセス権をGoogleなどの大手IT企業や特定の金融機関のみに限定していました。今回、日本政府や国内金融機関などの「価値観を共有する同盟国」へとアクセス権が拡張された形です。サイバーセキュリティ担当大臣の松本尚氏は、「日本全体のサイバーレジリエンス(サイバー攻撃に対する防御・回復力)を強化するための重要な一歩」と歓迎の意を表明しました。
今回のモデル提供は、米国のスコット・ベセント(Scott Bessent)財務長官が5月中旬に訪日した際、片山財務大臣との間で「2週間以内」に提供を実現することで合意した内容に基づいています。また、片山財務大臣は先週、国内大手銀行に対してOpenAI社のセキュリティ特化型最新モデル「GPT-5.5-Cyber」へのアクセス権が与えられたことも発表していました。日本の主要金融機関は、これら競合関係にある2大AI企業のセキュリティ特化モデルを併用できる環境が整ったことになります。
日本政府と大手金融機関が「GPT-5.5-Cyber」に続き、「Claude Mythos」へのアクセス権を取得したことは、国の重要インフラである金融システムの防衛網を強化する上で重要な動きと見られます。AIによる迅速なコード監査(プログラムの脆弱性検査)や脅威分析が防御側の標準装備となる一方で、これらの超高性能なサイバー特化モデルが攻撃者側に悪用されないよう、政府と開発企業による厳格なアクセス管理と運用ガイドラインの継続的なアップデートが今後も求められると予想されます。