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Microsoftは、インド国内で4番目のクラウド拠点となる「India South Central」データセンターリージョンをテランガナ州ハイデラバードに正式開設した。9月21日にニューデリーで開催された「Microsoft AI Infrastructure Summit」において発表されたもので、耐障害性に優れた3アベイラビリティゾーン(3-zone architecture)を備え、アジアおよびグローバルサウス向けの大規模AI・クラウドワークロードを支える戦略的拠点として運用される。

報道およびMicrosoft公式発表によると、新リージョンの開設は同社が進める205億米ドル規模の対インド投資をさらに強化するものである。
発表されたインフラ仕様と連携体制の要点は以下の通りである。
新設された「India South Central」リージョンの主要スペックを以下にまとめる。
| 項目 | 詳細内容 |
|---|---|
| リージョン名 / 拠点 | India South Central(インド・ハイデラバード) |
| アーキテクチャ | 3アベイラビリティゾーン(3AZ)耐障害構成 |
| 主要対応規制 | MeitYガイドライン、DPDP法、インド準備銀行(RBI)、CERT-In要件 |
| 主な契約顧客 | Adani Group、Bajaj Finserv、HDFC Bank、PB Pay ほか |
| 冷却・環境技術 | ゼロ水冷(zero-water cooling)設計、地下水涵養プログラム連携 |
| 国際ネットワーク | 海底ケーブル「I-2SEA」(3,600km、2029年稼働予定)参画 |
ボストン コンサルティング グループ(BCG)の推計によれば、インドにおけるデータセンター拡張は2030年までに1,400億〜2,000億ドルの経済波及効果を生み出す見込みである。
日本企業にとっても、APAC地域におけるサプライチェーン管理やオフショア開発拠点、グローバル進出の観点からインド拠点のAIインフラ充実は重要である。特に金融や医療など現地データ保管義務(データレジデンシー)が課される分野において、Microsoftのソブリン要件を満たしたハイデラバード拠点は、安全なデータ処理基盤としての有力な選択肢となる。
ハイテク大手がAIインフラ投資をグローバルに分散させる背景には、北米での電力供給制約の回避と、巨大な人口と成長力を抱えるグローバルサウス市場の獲得という二重の狙いがある。Microsoftが現地の人材育成(Microsoft Elevate Indiaによる1,000万人規模のスキル供与)と海底ケーブル網、ゼロ水冷データセンターを一体として展開することは、単なる計算基盤の提供を超えて、新興国におけるAIサプライチェーン全体の覇権を握る布石といえる。
引用元:Microsoft News