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米Box(クラウドストレージおよびコンテンツ管理基盤)と米OpenAI(ChatGPTなどを開発する米国のAI企業)は現地時間10日、企業向けコンテンツとAIを結び付ける協業を発表しました。
この新たな連携により、有料版ChatGPT Enterprise(OpenAIが提供する企業向けの最上位ChatGPTプラン)およびBoxの利用企業は、外部ツールを行き来することなく、ChatGPTから直接Box内に保存された社内ドキュメントへ安全にアクセスし、情報の探索や要約、新規コンテンツ作成が行えるようになります。

Impress クラウド Watchなどの報道および公式発表で確認された機能と提供条件は以下の通りです。
従来のAI活用における手作業と、今回のChatGPT・Box統合による運用の違いを整理します。
| 項目 | 従来の手作業運用 | 今回のChatGPT・Box統合 |
|---|---|---|
| ファイル連携方式 | ダウンロード後にチャット画面へ手動アップロード | ChatGPTライブラリからBox内フォルダを直接参照 |
| アクセス制御 | アップロード者の判断に依存(誤送信・漏洩リスク) | BoxのACL(アクセス権限)とガバナンスを自動継承 |
| コンテンツ更新 | AIの出力結果をコピー&ペーストして再保存 | ChatGPT上でBox Notesを直接編集・反映 |
| システム連携 | API個別開発や手動ファイル移動が必要 | 標準のMCPサーバー経由でツール連携が可能 |
企業が蓄積してきたプレゼンテーション、契約書、調査資料などの非構造化データは、AI活用において最も価値が高い一方で、セキュリティの観点から外部ツールへの持ち出しが制限されやすいという課題がありました。本連携は、既存のセキュリティ基盤を損なわずにAIを現場のファイル管理へ直結させる実務的な解決策となります。
今回の協業における注目点は、単なるファイル参照にとどまらずMCP(Model Context Protocol)サーバーへの対応が明記されている点です。AIモデルが社内データを取り扱う際、個別のアドオンではなく標準的な通信プロトコルを用いることで、今後の機能拡張や他ツールとの連携が容易になります。
今後は、単なるナレッジ検索(社内RAG)の枠を超え、ChatGPTがBox内の文書を更新したり、複数ツールを横断して業務ワークフローを自律実行するエージェント的ユースケースへの発展が期待されます。
引用元:クラウド Watch