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中国のテック大手アリババ(中国の電子商取引およびテクノロジー大手企業)が、人工知能(AI)を用いた動画生成(AIがテキストなどの入力から自動的に動画を作成する技術)スタートアップである「AIsphere」の最新の資金調達ラウンドを主導したことが明らかになりました。今回の出資により、AIsphereのシリーズC(ベンチャー企業の成長段階における3段階目の資金調達)における調達総額は29.8億元(約4.39億ドル、日本円で約700億円)に達し、同分野における中国国内でも最大規模の資金調達の一つとなっています。
報道によると、今回の資金調達は2026年7月14日に完了が発表されました。アリババがリード投資家としてこのシリーズCラウンドを牽引した背景には、中国国内のインターネット大手各社によるマルチモーダルAI技術(テキストや画像、動画など複数の異なる種類のデータを統合して処理するAI技術)の獲得競争があります。
中国のAI市場では現在、ByteDance(バイトダンス)が動画生成およびAIコンパニオンの分野で先行しており、アリババやテンセント、百度などの競合他社は多額の資金をスタートアップに投入することで、その差を埋めようとしています。特に、環境とリアルタイムで相互作用できる「インタラクティブ世界モデル」の開発を手がける企業への投資が加速しています。

今回の発表は、主にメディアを通じた報道によって明らかになったものであり、アリババやAIsphereの公式ニュースルームにおける直接的なプレスリリース等の一次資料は本稿執筆時点で十分に確認できていません。そのため、具体的な追加の投資家リストや、調達資金の詳細な分配比率(技術開発費、グローバル展開費用、データセンター構築費などの内訳)については公式の裏付けが待たれる状態です。また、今後の具体的な製品ロードマップにおける「世界モデル」の実装スケジュールについても現時点では未確定な点が多く残されています。
今回の資金調達は、中国テック大手が単に独自のAIモデルを開発するだけでなく、有望なスタートアップを自社のエコシステムに組み込むための勢力争いが依然として活発であることを物語っています。アリババによるリード出資は、同社のクラウド事業との連携強化を見据えた戦略的な一手ともみられます。今後は、莫大な計算資源を必要とする動画生成分野において、今回獲得した資金力を背景にAIsphereがByteDanceの牙城を崩せるかどうかが注目されます。
引用元:Caixin Global