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中国IT大手のAlibaba(アリババ)は、2026年上半期におけるAI(人工知能)戦略のマイルストーンを発表しました。同社は、グループ内のAI関連組織を統合した「Alibaba Token Hub(アリババ・トークン・ハブ)」を新設したほか、次世代のAIモデル「Qwen3.7-Max」の発表やグローバルなクラウドインフラへの投資拡大など、AIエコシステム全体の統合と基盤強化を加速させています。
Alibabaは2026年3月, CEO(最高経営責任者)のEddie Wu(エディ・ウー)氏の直属組織として「Alibaba Token Hub(ATH)」ビジネスグループを設立しました。この再編により、Tongyi Laboratory、MaaSビジネスライン、Qwenビジネスユニット、Wukongビジネスユニット、およびAIイノベーションビジネスユニットがATHの傘下に統合されました。「トークンを生成、提供、適用する」という単一の使命のもと、同社のコアとなるAI開発と応用チームが一元化されています。
同社は複数の強力なAIモデルを発表しています。5月に発表された「Qwen3.7-Max」は、高度なコーディング支援や複雑な推論(論理的な思考プロセスを実行する機能)や長期タスクの実行に優れ、国際的な評価でも最高峰の性能を示しています。また、6月には動きのリアリズムを向上させた動画生成モデル「HappyHorse 1.1」や、環境インタラクション機能を備えた世界モデル「HappyOyster 1.0」をリリースしました。これらは広告やゲーム制作などに導入されています。さらに、TaobaoやAlipayを統合した「Qwen App」のアップグレードや、スマートグラス「Qwen Glasses」の公開など、一般消費者向けサービスの統合も進められています。
同社が進める530億ドルのインフラ投資の一環として、日本、マレーシア、フランス、メキシコに新たなデータセンターを開設しました。これにより、Alibaba Cloudの提供地域はグローバルで32リージョン、105のアベイラビリティゾーンに拡大し、各地のセキュリティやデータ主権規制に準拠した強固なインフラが整備されています。
Alibabaによる今回の発表は、単なる要素技術の開発にとどまらず、組織、モデル、インフラ、および医療(脂肪肝や大腸がんのスクリーニングAI)やスマート農業(養豚向けAIモデル構築)といった実用分野までを一気通貫で統合した姿勢を示すものです。今後は、ATHを中心としたトークンエコノミーの活性化とグローバル展開のさらなる加速が期待されます。