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美容大手のロレアル(L'Oréal)は、パリで開催されたテクノロジーカンファレンス「VivaTech」において、OpenAIとの新規ファンデーショナル・パートナーシップ契約を発表しました。この提携により、ロレアルの社内向け生成AIマーケティングプラットフォーム「CreAItech」にOpenAIの最新モデルが組み込まれるほか、Maybellineのバーチャルメイク試着アプリをChatGPTへ統合します。さらに研究開発(R&D)部門には「GPT-Rosalind」が導入されます。
ロレアルは、GoogleのGemini、Adobe、Stable Diffusionなどのツールを統合したクリエイティブ制作エンジン「CreAItech」を運用しています。このシステムにより、すでに5万件以上の広告アセットが作成され、広告制作コストを40%削減することに成功しています。ここにOpenAIのモデルが加わることで、画像生成アセットのクオリティおよび多言語マーケティングメッセージの品質がさらに向上します。
AIチャットの普及に伴い、ブランド公式サイトへのオーガニック流入が低下する懸念に対抗するため、最新の製品データを直接OpenAIのモデル群に供給し、ChatGPT上の回答の正確性を担保します。また、ChatGPT内で直接動くMaybellineのバーチャル試着アドオンやChatGPT上でのスポンサーシップ広告などを展開し、新たな顧客流入チャンネルを開拓します。
ロレアルによるこの包括的なOpenAI連携は、単なるクリエイティブ作成の効率化に留まらず、AIアシスタントでの認知獲得や科学的R&Dの高度化(GPT-Rosalind導入)までを包含する、エンタープライズAIの先進的ショーケースと言えます。巨大ブランドがAIネイティブなビジネスプロセスへと再構築を進めている事実は、美容・消費財コングロマリット各社に対しても、AI投資加速を強いる強力な刺激となるでしょう。