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クレジットカード大手のVisaは、ChatGPTの開発元であるOpenAIとの戦略的提携を発表しました。この提携により、OpenAIの次世代AIエージェントシステムにVisaの決済インフラが直接統合され、AIエージェントがユーザーに代わってWeb検索や条件比較を行うだけでなく、実際のオンライン購入および決済処理までを一貫して自動化する「エージェント型コマース(Agentic Commerce)」の基盤が構築されます。
発表イベントでは、ChatGPTに対し「150ドル以下でワイヤレスヘッドホンを探して購入してほしい」と依頼すると、AIが瞬時にネット上から条件に合う製品を検索し、最適なものを選択して、裏側でVisa決済を完了させるという一連の流れが披露されました。AIがユーザーの代わりに直接「決済を実行する」ステージへ進むには高いセキュリティが不可欠です。
代理購入には過度な支出、注文ミス、不正利用などのリスクが伴います。これに対処するため、システムにはクレジットカード番号を直接露出させない「トークン化技術」、AIが使える最大金額の「利用上限設定」、特定の信頼できるストアのみ決済を許可する機能、高額取引時の二要素認証などの安全対策が組み込まれます。かつて撤退した独自の「Instant Checkout」に代わる、強固なインフラ再構築を目指しています。
「AIエージェントが自分の代わりに買い物をしてくれる」というビジョンは、Eコマースのあり方を根本から変える可能性を秘めています。信頼性の高いVisa決済ネットワークとの提携は、AIエージェントを自律的な経済主体として動かすための法的・技術的な信用フレームワークを確立しようとする重要な試みです。今後、対応するECサイトが増加することで、購買プロセスは「指示して完了を待つ」スタイルへと移行していくでしょう。