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米Supermicro(スーパーマイクロ)は、台湾で開催されたIT見本市「COMPUTEX 2026」にて、NVIDIAの次世代GPU(画像処理やAI計算に特化したプロセッサ)「Vera Rubin NVL72」を搭載したラックなどに対応する、AIファクトリー(AI処理に特化した大規模データセンター)向けの液冷(液体を循環させて熱を逃がす冷却方式)ソリューションを展示しました。Vera Rubin世代のGPUは消費電力が極端に高いため液冷の導入が不可欠ですが、同社はサーバーラック単体の提供にとどまらず、屋外の冷却装置を含めた液冷インフラ一式を設計から設置まで一括提供する新たなビジネスモデルを発表しました。
NVIDIAのVera Rubin NVL72を収容するラックでは、1基あたり227kWという莫大な電力を消費し、極めて高い熱が発生します。これに対し、Supermicroは以下の3種類の液冷および水冷ソリューションを提示しました。
AIデータセンターの建設には通常2年以上の期間が必要とされており、建設業者が液冷設備の扱いに関する十分なノウハウを持っていないことが大きな遅延要因となっていました。これに対し、Supermicroが仕様の提供だけでなく、建屋の設置・配管工事までを一元管理してラックと同時に納品する体制をとることで、構築期間の大幅な短縮が可能になるといいます。
AIモデルの巨大化に伴い、AIインフラの競争領域はサーバー単体の性能から「いかに効率よく給電し、冷却するか」という施設全体のインフラエンジニアリングへとシフトしています。今回のSupermicroによる液冷インフラの包括提供は、AIデータセンター構築のリードタイムと水漏れ等のリスクを劇的に削減する有力な選択肢になると見られます。同様の動きはNVIDIAが提唱する「NVIDIA DSX AI Factory Platform」などにも見られ、AIインフラのパッケージ化とスピード提供が業界の標準となっていく可能性があります。