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カナダのエンタープライズAI企業Cohere(コーヒア)は、エンタープライズ検索、RAG(外部の検索結果をプロンプトに組み込んで回答精度を高める手法)(検索拡張生成)、および自律型AIエージェント向けのリランキングモデルの最新世代「Rerank 5(Cohereが開発する最先端のエンタープライズ文書リランキングモデル)」(ProおよびFast)の一般提供を開始しました。ドキュメント内の特定該当箇所をピンポイント抽出する新機能「Context Focus」を導入し、LLMに渡すトークン消費量を削減しながら回答精度を大幅に向上させます。
Rerank 5は、文書全体の順位付けにとどまらず、RAGパイプライン全体の効率化を図るための新機能を搭載しています。
主な技術的特徴は以下の通りです。
BRIGHT、ViDoRe V3、BEIRなどの主要公開ベンチマークにおいて、Rerank 5 Proは競合他社のモデルを上回るトップスコアを記録しました。
| モデル種別 | 特徴と適合ワークロード | API価格(100万トークンあたり) |
|---|---|---|
| Rerank 5 Pro | 複雑な多段階推論を要する検索(BRIGHTで82.2点)、金融・医療・科学論文などの専門ドメイン、視覚要素を含む文書 | 0.05ドル |
| Rerank 5 Fast | リアルタイム検索、大量アクセス対応、遅延・コスト重視の運用 | 0.02ドル |
展開先としては、Cohere APIやModel Vaultに加え、Microsoft Foundry、Amazon SageMaker、プライベートVPCやオンプレミス環境にも対応しています。
日本国内の企業においても社内文書検索やカスタマーサポートへのRAG導入が急速に進んでいますが、「文書のチャンク分割(分割サイズ)の調整が困難」「無関係なテキストまでLLMに渡してしまいコストが膨らむ」という問題が頻発していました。
Rerank 5のContext Focusは、固定長のチャンク分割に依存せず、本当に必要な箇所だけを抜き出してLLMに渡せるため、RAGの構築工数と運用コストを同時に圧縮します。
編集部注: RAGシステムの性能競争は、これまでの「ベクター検索エンジンの選定」から「リランキングによるコンテキストの純度向上」へと移行しています。Cohereが100万トークンあたり0.02〜0.05ドルという極めて安価な水準でContext Focusと高精度リランキングを提供したことは、エンタープライズRAGの実装スタンダードを塗り替えるインパクトを持っています。
引用元:Cohere