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米OpenAIは、有償上位プラン「ChatGPT Pro」向けに提供しているAIモデル「GPT-6 Pro」の機能アップデートを実施した。タスクの構成要素を複数のエージェントが同時に並行処理する「並列マルチエージェント機能」が実装され、応答速度の向上やプラグイン・ツール連携の効率化が図られた。一方で、月額200ドルのProプランにおける利用枠が従来の20倍から10倍へと大幅に引き下げられ、新設された月額500ドルの最上位ティアへの移行誘導や、競合モデルとの価格対性能比をめぐり、ユーザーコミュニティの間で活発な議論が巻き起こっている。
技術情報プラットフォームの「daily.dev」が報じたところによると、今回のアップデートにより、ChatGPTの「Chat」タブ上でGPT-6 Proを利用する際、複数のAIエージェントが1つのタスクを複数部分に分割して同時並行で処理できるようになった。
利用者は各エージェントの作業進行状況をリアルタイムで個別に確認し、完了したアウトプットを順次レビューすることが可能だ。さらに、モデル全体の応答レスポンスが向上したほか、プラグインや外部ツール呼び出しの精度と効率も改善されている。
性能面の強化が行われた一方で、プランの利用体系には大きな変更が加えられた。
| 項目 | 変更前 | 変更後 |
|---|---|---|
| 月額200ドル Proプラン利用枠 | 通常の20倍(20x) | 通常の10倍(10x)に半減 |
| 最上位ティア | 月額200ドル | 月額500ドル Proティアを新設(最大利用枠) |
| インターフェース | ChatタブとWorkタブが分離 | ChatタブとWorkタブを統合 |
この利用枠改定に対し、ヘビーユーザーの間では実質的な値上げであるとの不満が高まっている。さらに、コーディング支援機能である「Codex(OpenAIが提供するコード生成・プログラミング支援AI)」の利用上限やリセット周期の不安定さに対する指摘も依然として継続している。
調査分析企業SemiAnalysisがエージェントワークロードを対象に実施した検証テストによると、同じ月額200ドルの価格帯において、米Anthropicの「Opus 5.5」はOpenAIの「GPT-6.1 Sol」と比較してAPI換算で5倍以上の価値を提供していると評価されている。
この検証データは、OpenAIの高価格帯設定が実際のモデル性能や利用枠に見合っているかを疑問視する批判層の主要な論拠となっており、エージェント型コーディング作業を行う開発者の間でモデル移行を検討する契機となっている。
日本の開発者にとっても、為替相場を考慮すると月額200ドル(約3万円前後)から月額500ドル(約7万5千円前後)への負担増は極めて大きく、個人開発者や中小規模の開発チームにとっては導入ハードルが一段と上がることになる。利用枠が半減した月額200ドルプランで実務の並列エージェント処理をどの程度まかなえるのか、コストパフォーマンスのシビアな見極めが求められる。
また、Codexのリセット周期に関する不具合が今後どのように改善されるのか、並列マルチエージェント機能のAPI提供スケジュールがどうなるかについては、現時点で公式な発表がないため未確認事項として注視が必要だ。
先端フロンティアモデルの運用コストが急増する中、OpenAIは並列エージェントによる高度なタスク自動化という新たな付加価値を打ち出す一方で、利用枠の削減とより高額な500ドルティアの新設によってコンピュートコストの回収を急いでいる。しかし、競合であるAnthropicのOpusファミリーがコストパフォーマンスとエージェント性能の両面で猛追する中、利用上限の制限や価格引き上げは、プロ開発者層の離反を招くリスクを孕んでいる。高度なエージェント機能が価格上昇を正当化できるか、ユーザーの選別が進む転換点となりそうだ。
引用元:daily.dev