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Anthropicは2026年10月16日(現地時間)、ターミナル上で動作するエージェント型コーディングツールClaude Code(Anthropicが提供するターミナル向けAIコーディングエージェント)の新バージョン「v2.1.302」を公開した。本アップデートでは、クライアント側の自動判定モデル指定や会話のアイドル時自動圧縮を制御する設定項目が追加されたほか、フォーク型サブエージェント機能の標準化やプラグイン起動性能の改善など多数の改修が行われている。
v2.1.302では、自動モード(auto mode)のクライアント側分類器が利用するモデルを切り替える環境変数として CLAUDE_CODE_AUTO_MODE_MODEL が導入された(サーバー側自動モードのモデルは変更されない)。
また、設定画面(/config)に「Idle compaction(アイドル時コンパクション)」の制御項目が追加された。セッション放置時に自動で行われる会話履歴の圧縮処理をオンまたはオフに切り替えることが可能となり、圧縮実行後に表示される通知内にも設定の変更方法が明記されるようになった。
あわせて、単独版のClaude Design(claude.ai/design)が2026年12月14日までに提供終了となる旨の通知が、/design-sync および /design-login コマンドに追加されている。
開発環境間での挙動統一に向け、フォーク型サブエージェント(subagent_type: "fork")が claude -p、Agent SDK、デスクトップアプリ、VS Code拡張機能において標準で有効化された。この動作は環境変数 CLAUDE_CODE_FORK_SUBAGENT=0 で無効化できる。また、デスクトップアプリやVS Codeではメイン会話のサブエージェントが常にバックグラウンドで実行される仕様に改められた。
パフォーマンスと安全面では、多数のプラグインを有効にしている際の起動時間が改善され、特にWindows環境におけるファイルシステム呼び出し回数が大幅に削減された。さらに、Readツールにおいて128MBを超える巨大画像やパイプ入力の読み込みを拒否してメモリ枯渇を防ぐ制限や、フック処理の同時実行数を最大12件に制限する安全策が導入されている。
今回の更新は、大規模な開発セッションを継続するエンジニアにとって実用的な恩恵をもたらす。会話のアイドル圧縮を明示的にオフにできるようになったため、過去のコンテキスト詳細を保持したまま作業を中断・再開したいケースで意図しない要約を防ぐことが可能となった。
一方で、単独版Claude Designの提供終了予定(2026年12月14日)が明記された点には注意が必要である。該当機能を利用している開発者は、期日までに移行の準備を進める必要がある。
今回のアップデートは、単なる機能追加にとどまらず、自律エージェントの実行に伴うメモリ消費やプロセス制御を開発者がきめ細かく調整できるようにする Anthropic の方針を示している。特にフォーク型サブエージェントの標準有効化は、複雑なタスクを並行処理するワークフローを定着させる動きといえる。プラグイン読み込みの高速化やリソース上限の厳格化など、日常的な実運用を支える堅牢性の向上が着実に進んでいる。
引用元:GitHub