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米Microsoft(米国の多国籍テクノロジー企業)は、Azure AI Foundry(旧Azure AI Studio)のモデルカタログに、自由記述のテキスト生成を行わず分類やルーティングなどの選択・決定タスクに特化した新モデル「Microsoft-Decision-1」をパブリックプレビューとして追加した。Qwen3.5-9Bをベースに開発されており、汎用的な大規模言語モデル(LLM(膨大なテキストデータで学習した大規模言語モデル))に比べて圧倒的な低遅延と低コストで構造化判定を実行できる。
AIシステムの実運用において、処理ステップの多くは自由文の生成ではなく「入力テキストを定義済みの選択肢に分類する」「次に呼び出すツールを選ぶ」「品質基準を満たしているか採点する」といった離散的な判断である。Microsoft-Decision-1は、こうした定型的な決定タスクを肩代わりするために設計された。
本モデルの登場により、AIアプリケーションの設計において「生成」「推論」「決定」の3つの要素を異なるモデルに割り振るモジュラー型設計が現実的となった。
| ワークロード種別 | 主な役割 | 最適なモデル群 |
|---|---|---|
| 生成(Generation) | 応答文・要約・コードの自由記述 | 汎用大規模言語モデル |
| 推論(Reasoning) | 複雑な論理展開・複数ステップの思考 | 高度推論特化モデル |
| 決定(Decision) | 事前定義選択肢からの分類・合否判定 | Microsoft-Decision-1 |
高頻度で発生するルーティングや分類に高価な生成モデルを使わず、決定特化モデルを前段に配置することで、API呼び出しコストの大幅な圧縮とレスポンス向上が見込める。
カスタマーサポートの自動振り分けや社内ドキュメントの分類、マルチエージェント基盤におけるタスク配分など、日本のエンタープライズ開発現場でも高頻度な判定処理の最適化は共通の課題となっている。従来のプロンプトエンジニアリングによるJSONパース失敗などの不安定さを解消し、確信度付きで安定した選択結果を低遅延で得られる決定モデルは、実用的な業務自動化の基盤として広く普及していくものとみられる。
TECHCOMMUNITY.MICROSOFT.COM
Introducing Microsoft-Decision-1 in Microsoft Foundry for decision and classification workloads
Not every step in an AI application needs a large language model to generate a response. Many high-volume application steps are decisions: classify an input,...
https://techcommunity.microsoft.com/blog/azure-ai-foundry-blog/introducing-microsoft-decision-1-in-microsoft-foundry-for-decision-and-classific/4562742
ITmedia AI+
Microsoftも“判断特化”AIモデル「Microsoft-Decision-1」、Qwenベースで「Jev」と同価格
Microsoftは、文章生成を行わず選択肢ごとの確率を返す判断特化AI「Microsoft-Decision-1」を発表した。「Qwen3.5-9B」を追加学習し、OpenAIの「GPT-6 Sol」の35倍の速度を実現。「Jev」と同じ入力100万トークン当たり0.042ドルで、分類やエージェントの行動判定向けに提供する。
https://www.itmedia.co.jp/aiplus/article/2610/12/2000002194

窓の杜
Microsoft、判断に特化したAIモデル「Microsoft-Decision-1」を発表/安価・高速に“とっさの判断”を行うモデル。パブリックプレビュー
米Microsoftは10月9日(現地時間)、意思決定特化型AIモデル「Microsoft-Decision-1」を発表した。現在、「Microsoft Foundry」のモデルカタログでパブリックプレビュー中。「OpenRouter」からも利用できる。
https://forest.watch.impress.co.jp/docs/news/2147447.html