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米Microsoftは2026年9月11日、同社のAIエージェント基盤「Copilot Studio(MicrosoftのカスタムAIエージェントおよびビジネスアプリ構築基盤)」および協調作業環境「Copilot Cowork(チームでの協調作業を支援するMicrosoftのCopilot環境)」において、自然言語の対話を通じて企業向けフルスタックアプリケーションを直接生成・公開できる新機能を発表した。プログラミングの知識がない業務担当者でも対話形式で業務要件を伝えるだけで、組織内データと連携した実用アプリケーションを迅速に構築できるようになる。

今回の新機能では、ユーザーが実現したい業務成果や対象ユーザー、必要なデータ項目、実行アクションをチャット上で自然言語により説明することで、エージェンティックコーディング技術が自動的にアプリケーションの骨格(スキャフォールド)を生成する。
生成されたアプリはプレビュー画面で動作確認しながら自然言語での反復改善が行えるほか、高度な開発者は基盤となるソースコードを直接検査・編集することも可能だ。
Copilot Coworkでは、先行検証枠である「Microsoft Frontier program」を通じて新しい「/app」スキルとして即日利用可能となった。またCopilot Studioでは、今後1週間にわたりパブリックプレビューとして順次環境へ展開される。

構築されたアプリケーションは単なる画面の生成にとどまらず、組織内コンテキストを活用する「Work IQ」や各種コネクタを通じて社内データと双方向に連携する。Microsoft 365のテナント境界内で動作し、データの参照だけでなく更新結果の書き戻し処理も安全に実行できる。
| 機能領域 | 提供される主な機能と仕様 |
|---|---|
| 構築・編集 | 対話形式のプロンプト生成、UIプレビュー、基盤コードの直接確認・編集 |
| データ連携 | Work IQおよびコネクタ経由でのデータ取得・更新、テナント内での書き戻し |
| 開発ライフサイクル | Git連携によるソース管理、ステージ別デプロイ環境、バージョン分離 |
| ガバナンス・管理 | Microsoft Entra認証、M365管理センターでの一元一覧・ポリシー制御 |
| 利用・共有先 | managedapps.cloud.microsoft.com ポータルを通じた社内共有 |
| 課金体系 | Copilotクレジットに基づく従量課金制(Usage-based billing) |
従来のノーコード・ローコード開発ツール(Power Apps等)でも非開発者のアプリ作成は推進されてきたが、本機能はプロンプトによる指示だけでUIレイアウトからロジック、データ連携定義までを一気通貫で生成する点において、アプリケーション開発の敷居を一段と引き下げる。
特にIT管理者がMicrosoft 365管理センターから野良アプリ(シャドーIT)の発生を抑止し、認証ポリシーやコネクタの利用権限を一元的に統制できる仕組みを備えている点は、企業導入における現実的な障壁を取り除く設計と評価できる。AIエージェントの作成とビジネスアプリの開発が同一基盤上で融合したことで、社内業務プロセスの自律化が加速するとみられる。