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米Microsoft(米大手テクノロジー企業)は2026年9月3日、ローコードAIエージェント構築ツール「Microsoft Copilot Studio(企業向けカスタムAIエージェントの作成・管理基盤)」において、高度な推論と自律タスク実行を担う新アーキテクチャ「GitHub Copilot(GitHubとMicrosoftが提供するAI支援開発ツール群) harness(ハーネス)」の一般提供(GA)を開始した。従来の定型ワークフロー型エージェントに加え、状況に応じて柔軟に計画を立て直す推論集中型エージェントの作成が可能となる。
GitHub Copilot harnessは、AIモデルとエージェントコンポーネントの間に位置し、実行経路を動的に制御する実行基盤である。
エージェントの再利用性と機能拡張を支える新機能群も同時に提供される。
指示や手順をモジュール化して複数のエージェント間で共有できる「Skills」が利用可能となった。またプレビュー機能として、ユーザーごとの過去の対話履歴や好みを記憶して継続的な作業に活かす「Memory」機能が追加された。
MCP(Model Context Protocol。AIと外部システムを接続する標準規格)サーバーをツールとして登録可能となったほか、「Windows 365 for Agents MCP server」が一般提供され、クラウドPC上のデスクトップアプリやブラウザをエージェントが操作できるようになった。
Copilot Studioでは、従来の「標準ハーネス」と新設の「GitHub Copilot harness」を用途に応じて選択できる。
| 項目 | 標準ハーネス | GitHub Copilot harness |
|---|---|---|
| 主な用途 | 定型FAQ応答・確定的な業務フロー | 複雑な複数ステップ推論・例外処理 |
| 実行経路 | 事前定義されたツリー型分岐 | 目標駆動型の動的・再帰的プランニング |
| ファイル編集 | テキスト応答・個別API経由 | サンドボックス内Office/PDF直接編集 |
| ガバナンス | テナント単位の設定 | Microsoft Entra Agent IDによる個体管理 |
エンタープライズ管理面では、作成されたすべてのエージェントに対してMicrosoft Entra Agent IDが自動発行され、個別アクセス権の統制やApplication Insightsを通じたテレメトリ監視が可能である。
GitHub Copilotの推論オーケストレーション技術がオフィス業務基盤であるCopilot Studioに移植されたことは、開発者向けAIとビジネス向けAIの融合を象徴している。単なる定型チャットボットから、自律的に書類作成やシステム連携を完結する「デジタル同僚」への進化が急速に進むとみられる。