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米SpaceXAI(イーロン・マスク氏率いるAI開発企業)は2026年10月8日(現地時間)、同社のクラウド操作型AIエージェント製品「Grok Bot(クラウド環境でブラウザやアプリを自律操作するAIエージェント)」の最新アップデート「バージョン0.68.1」を公開しました。本バージョンでは、対話を通じたプレゼンテーションスライド資料の作成機能や、太字・箇条書きを含む書式付き電子メールの送信機能が追加されたほか、エージェントが操作する仮想クラウドデスクトップの解像度が拡大され、処理の高速化と信頼性向上が図られています。

バージョン0.68.1では、日常的なオフィスワークをエージェントに直接委託できる新機能が複数導入されました。
| 機能項目 | バージョン0.68.1での新機能・改善点 |
|---|---|
| スライド作成 | サンプル案を選びながら作成し、PowerPoint(.pptx)またはGoogle Slides形式で納品可能 |
| 書式付きメール | ドラフトカードから見出し、太字、箇条書きリストを含む整形メールを直接送信可能 |
| Gmail連携強化 | 迷惑メール(Spam)フォルダを検索して受信トレイへ戻す操作に対応。API制限時の待機再試行を追加 |
| 個別チャットUI | 1対1のチャット画面において、メッセージの吹き出しが各Botの設定カラー(アクセント色)に変化 |
| チーム連携改善 | Slackのユーザーグループメンションに対応(@hereや@channelは非通知)。不要な絵文字返信には静穏維持 |
Grok Botは、クラウド上の仮想PCを用いてWebブラウジングやアプリケーション操作を行うコンピュータ操作エージェントです。本アップデートでは作業環境そのものの刷新も行われました。
今回のリリースは、開発チームのEric Zakariasson氏によるX(旧Twitter)での速報投稿と、メディア「Intelligence(tao.media)」の詳報記事によって明らかになりました。Xの投稿では主要な4点(スライド作成、メール送信、チャットカラー、1920×1200画面)のみが要約されていたのに対し、詳細報道ではGmailのエラーハンドリング、クラッシュしたタブの自動復元、VercelやXの再認証カードなど、実運用における細かなバグ修正と安全設計の全容が整理されています。
AIエージェントの競争軸は、単なるチャットでのテキスト生成から、実際のOS環境やWebブラウザを代理操作する自律型アクションへとシフトしています。今回のアップデートは、大画面化やクラッシュ復旧といったインフラ・UIレイヤーの安定化に注力しており、Grok Botが実験的プロトタイプから日常業務に耐えうる実用ツールへと着実に進化していることを示しています。競合する他社のワークスペースエージェントに対し、オフィス文書作成とチームコミュニケーションを統合した総合力でどこまで存在感を示せるかが注目されます。
引用元:Intelligence | X (Twitter)