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米コンテンツ配信・クラウド事業者のAkamai Technologies(アカマイ・テクノロジーズ)は2026年9月28日、米Anthropic(米サンフランシスコを拠点とするAIモデル開発企業)と7年間で総額116億ドル(約1.7兆円以上)に及ぶ複数年のクラウドインフラストラクチャサービス(CIS: Cloud Infrastructure Services)契約を締結したと発表した。Akamai Cloudの分散型AIインフラ(AIモデルの学習や推論を支える計算資源や分散ネットワーク基盤)およびソフトウェアを活用し、急増するAnthropicのCPUワークロード需要に対応する。
今回の提携は、生成AIの運用においてGPU(画像処理半導体)だけでなく、データの前処理や推論トラフィックの配信、エージェント実行を支えるCPU(中央処理装置)コンピューティングの需要が急拡大している背景を受けたものである。

Akamai Cloudは、コアデータセンターからエッジ環境まで世界数千箇所の拠点に分散したネットワークを有し、コンピューティングの連続性を維持しながら多様なハードウェア構成でワークロードを最適に配置・配信する設計となっている。
Akamaiの共同創業者兼CEOであるトム・レイトン(Tom Leighton)氏は、発表において以下のように述べている。
「AnthropicはAI革命を推進しており、同社が大規模なAIインフラストラクチャの構築と運用にAkamaiの機能を採用してくれたことを大変嬉しく思います」
契約規模は116億ドルに達するが、Akamaiの発表によると本件に関連する同社の総設備投資額(CapEx)は約55億ドルと見込まれている。
Akamaiの2026年における通期売上高見通しに対する直接の影響はないとされる一方、メモリをはじめとする重要なサプライチェーン部品の確保および事前購入を進めるため、2026年の設備投資額が約17億ドル増加する見通しを示した。
AI企業のインフラ契約としては、GPUクラウドや大手ハイパースケーラーとの提携が中心となることが多いが、Akamaiのようなエッジ・分散クラウドベンダーが超大型の複数年契約を獲得した点は異例である。
ただし、本発表ではAnthropicのどのサービス(Claude PlatformやAPI、あるいはエンドユーザー向け対話機能)のバックエンドにAkamai Cloudが導入されるか、具体的な拠点配置や稼働開始のフェーズなどの詳細情報は公表されておらず、今後の運用段階における未確認事項となっている。
AIモデルの大規模化に伴い、推論リクエストをユーザーに近いエッジ拠点や分散ノードで迅速に処理する「分散型アーキテクチャ」の重要性が高まっている。
編集部注: Anthropicが主要クラウド各社(AWS、Google Cloud、Azure)に加えてAkamaiの大規模分散インフラを採用したことは、モデル提供の冗長化とレイテンシ低減を両立させるマルチインフラ戦略の一環とみられる。
引用元:AI Watch