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AIモデルの超大規模化に伴う電力消費と発熱の急増に対し、電力系統からプロセッサ直近までを一貫して設計する取り組みが動き出しました。三菱電機の米国子会社であるMitsubishi Electric Power Products(MEPPI)は2026年9月24日、米NVIDIAの次世代AIインフラ「Vera Rubin NVL72(NVIDIAの次世代AIプラットフォームVera Rubinを搭載したラック規模システム)」および次世代GPUに対応したAIデータセンター向け「Chip-to-Grid DSXリファレンスデザイン」を公開しました。
公開されたリファレンスデザインは、高圧電力系統(グリッド)からの受電から、変圧設備、無停電電源装置(UPS)、高効率PDU(電力分配ユニット)、そしてラック内の各GPUチップへの電源供給に至るまでの電力変換ロスを最小化する統合設計モデルです。
ラックあたり100kWを優に超える高密度発熱が予想されるVera Rubin NVL72環境に対し、直接液冷(DLC)や高効率な排熱循環システムを一体化。電力系統の急激な負荷変動に耐えうる受配電制御と、チップ温度を適正範囲に維持する冷却システムを連動させることで、データセンター全体のエネルギー効率(PUE)改善と運用の高信頼性を両立します。
MEPPIは北米をはじめとするメガクラウド事業者やAIインフラ事業者に対し、本リファレンスデザインをベースにした電源・冷却ソリューションの提案を本格化させます。
三菱電機の公式発表と各種報道を突き合わせると、ハードウェア機器単体の供給から統合アーキテクチャ提案へのシフトが鮮明になっています。
AI計算能力の向上は、半導体の微細化だけでなく、敷地全体の受電容量と排熱処理能力に完全に依存する段階に入っています。電力系統から半導体素子までをひとつの閉ループとして捉える包括的なリファレンス設計は、次世代AIインフラを安定稼働させるための不可欠なピースとなります。

三菱電機 オフィシャルサイト
次世代AIデータセンター向けにNVIDIA製GPU対応のリファレンスデザインを公開 | 三菱電機 Mitsubishi Electric
米国の子会社Mitsubishi Electric Power Products, Inc.(三菱電機パワープロダクツ、本社:米国ペンシルバニア州ピッツバーグ)が、米国の次世代AIデータセンター向けに、NVIDIA Corporation(エヌビディア、本社:米国カリフォルニア州サンタクララ)のVera Rubin NVL72と、次世代のGPUに対応した「Chip-to-Grid DSXリファレンスデザイン」を公開しましたので、お知らせします。
https://www.mitsubishielectric.co.jp/ja/pr/2026/0924_pu

EE Times Japan
三菱電機、NVIDIA対応AIデータセンターの電力/冷却を丸ごと設計
三菱電機の米国子会社Mitsubishi Electric Power Productsが、NVIDIAの「Vera Rubin NVL72」などに対応する次世代AIデータセンター向け「Chip-to-Grid DSXリファレンスデザイン」を開発、公開した。AIデータセンター建屋内部にとどまらず、系統接続からGPUなどのチップへの電力供給、ラックから施設全体にわたる冷却までを統合的に設計した。
https://eetimes.itmedia.co.jp/ee/articles/2609/25/news115.html