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米テキサス州北部地区連邦地方裁判所のマーク・ピットマン(Mark Pittman)判事は、イーロン・マスク氏率いるxAI(イーロン・マスク氏が創業したAI開発企業)(SpaceXAI / X Corp.)と米Apple(iPhoneやiOSを展開する米大手テクノロジー企業)が締結した機密和解合意書について、米OpenAI(ChatGPTやGPTシリーズを開発するAI研究企業)による開示請求を正式に却下する判断を下しました。非公開審査(インカメラ審査)の結果、残るOpenAIへの反トラスト訴訟の争点に関連しないと認定されました。
9to5Macの報道によると、本訴訟はイーロン・マスク氏側の企業群が、AppleとOpenAIが共謀してApp Store上で競合AIアプリの露出を妨害し市場から締め出したと主張して提起していた独占禁止法(反トラスト法)訴訟です。AppleとOpenAIの双方はこれらの疑惑を一貫して否認していました。
数日前、XおよびSpaceXAIはAppleとの間で和解合意に達し、Appleに対する請求を取り下げる方針を裁判所に通告しました。これを受け、OpenAIは今後の単独防御において不可欠な情報が含まれる可能性があるとして、和解条項の提出を命じるよう求める緊急動議を提出。ピットマン判事は合意書の非公開提出を命じ、裁判所による精査を実施していました。
ピットマン判事は決定文において、「裁判所が当事者間の機密和解合意書の提出を強制することには慎重であるべきである。要請された資料のインカメラ審査を実施した結果、本件の即時判決申立てまたは公判で判断されるべき争点に関連する情報は提示されていないと判断した」と結論づけました。
本件反トラスト訴訟におけるApple除外とOpenAIの開示請求を巡る直近の動きを整理します。
| 日付 | 発生した事象 | 司法手続き上の意義 |
|---|---|---|
| 9月14日 | XおよびSpaceXAIがAppleとの和解を通告 | 共同被告だったAppleへの訴えを取り下げ、訴訟対象をOpenAI単独に絞る方針を明示 |
| 9月15日 | OpenAIが和解合意書の強制開示を求める緊急動議を提出 | 和解条件に対OpenAI訴訟への影響や共謀主張の前提を崩す条項が含まれると主張 |
| 9月16日 | ピットマン判事が合意書のインカメラ審査を命令 | 和解合意書を裁判所へ非公開提出させ、争点との関連性を裁判官自ら審査 |
| 9月17日 | ピットマン判事が開示請求を却下、即時判決準備を延長 | 和解書は訴訟に関連しないと判断。OpenAIに即時判決申立ての追加準備期間を付与 |
裁判所はOpenAIに対し、裁判を省略して判決を求める「即時判決(Summary Judgment)」申立ての準備期間延長を認めています。OpenAIがどのような法的主張で請求棄却を求めるか、またX/SpaceXAI側がApple排除後にどのような証拠構成でOpenAI単独の責任を追及するかは今後の提出書面で明らかになります。
編集部注: マスク氏陣営がAppleとの電撃的な和解に至り、裁判所がその和解合意書の開示請求を退けたことで、本訴訟の構図は「プラットフォーマーとAI開発企業の共謀」から「マスク陣営対OpenAIの直接対決」へと完全に移行しました。OpenAI側は和解内容を把握できないまま単独で防御を固める必要に迫られますが、裁判所から即時判決の準備期間が与えられたことで、早期の訴訟却下を狙った法廷闘争が一層激化するとみられます。
引用元:9to5Mac | AppleInsider