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米クアルコム(スマートフォン向け半導体大手)(Qualcomm)は2026年9月8日、スマートフォン向けゲームの描画処理をAIで高度化する新技術「Qualcomm Adreno Neural Fusion」を発表した。ニューラルネットワークによる処理、AIを活用した超解像(低解像度の映像を高精細化する技術)、フレーム生成(フレーム補間)を単一のグラフィックスパイプラインへ統合し、画質の向上と描画負荷の低減、消費電力の抑制を同時に達成する。
Adreno Neural Fusionは、従来のモバイル向けアップスケーリング技術で課題となっていた細部のちらつき、高速移動する物体の残像、輪郭のぼやけを抑える専用設計を採用している。ゲームの精細感と滑らかな動きを維持しつつ、GPUの処理負荷を大幅に削減する。
この技術を支えるため、次世代フラッグシップ向けSnapdragonプラットフォームでは以下のハードウェア刷新が行われる。
ゲーム開発への導入を容易にするため、Adreno Neural Fusionは主要ゲームエンジンであるUnityおよびUnreal Engineに対応する。AI超解像などの機能がエンジン側に標準で統合されているため、ゲーム開発者は独自の描画パイプラインを一から構築することなく、既存タイトルや新作へ容易に導入できる。
スマートフォンゲームにおける最大の課題は、高負荷な描画による発熱(サーマルスロットリング)とバッテリー消費の早さにある。AIによるフレーム生成と解像度引き上げをGPU内部で完結させることで、端末への熱負荷を抑えながら高フレームレートを維持できる環境が整う。
PC向けゲーム市場では、NVIDIAのDLSSなどに代表されるAI超解像・フレーム生成が標準機能として定着している。クアルコムがモバイルSoC向けに専用コアとキャッシュを組み合わせた専用コアを備えた統合パイプラインを投入したことは、スマートフォンのグラフィックス体験をPC水準へ近づける重要な節目となる。今後は対応タイトルの拡充と、実機におけるバッテリー持続時間の向上が実効性の試金石となる。
引用元:ケータイ Watch