AI関連の最新ニュースをピックアップ
米Qualcomm(米国の主要半導体・通信技術開発企業)は、展示会「IFA 2026」に先駆け、エッジAIおよびIoTデバイス向けの新プロセッサ「Dragonwing Q-2390」と産業用エッジ向け「Dragonwing IQ-2390」を発表しました。オンデバイスAI処理と通信・入出力機能を高集積化し、端末の製造コストと開発期間の削減を支援します。

今回発表された2つのプロセッサは、同一のコアアーキテクチャを基盤としながら、ターゲットとする運用環境とインターフェースを用途別に最適化しています。
| 項目 | Dragonwing Q-2390 | Dragonwing IQ-2390 |
|---|---|---|
| CPU | 4コア Kryo(1× Cortex-A78 + 3× Cortex-A55, 最大1.9GHz) | 4コア Kryo(1× Cortex-A78 + 3× Cortex-A55, 最大1.9GHz) |
| NPU | Qualcomm Hexagon(1.1 TOPS) | Qualcomm Hexagon(1.1 TOPS) |
| GPU | Adreno 704(1.1GHz) | Adreno 704(1.1GHz) |
| リアルタイムMCU | RISC-V コア | RISC-V コア |
| セルラー通信 | LTE Cat 4 内蔵 | 非搭載(外部通信対応) |
| ネットワーク | 2× 1GbE / Wi-Fi 5 / Bluetooth 5.0/5.1 | 2× 1GbE(TSN対応) / Wi-Fi 5 / Bluetooth 5.0/5.1 |
| パッケージ・動作温度 | 12×12×0.92mm(-30℃〜+115℃) | FCBGA 18.4×21.3×1.82mm(-30℃〜+115℃) |
| 長期供給保証 | 2036年まで | 2036年まで |
| 対応OS | Android / Linux (Yocto, Ubuntu) / Zephyr OS | Android / Linux (Yocto, Ubuntu) / Zephyr OS |
両プロセッサを搭載したSOM(System-on-Module)はIFA 2026の会場で展示され、すでに早期アクセスプログラムを通じた顧客連携が開始されています。開発者向けの評価キット(Evaluation Kit)は2027年初頭に提供が開始される見通しです。
生成AIの普及に伴い、クラウドに依存せず端末側で軽量な推論や画像認識を完結させるエッジAI需要が急速に高まっています。Qualcommが今回、低コスト・小型パッケージのQ-2390と耐環境性・TSN対応のIQ-2390を投入したことは、POSレジや白物家電から過酷な工場現場まで、幅広いIoT機器のAI化を一挙に進める布石となります。2036年までの10年におよぶ長期供給保証も、機器のライフサイクルが長い産業用途での採用を後押しするとみられます。
引用元:Tamil G