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株式会社スクウェア・エニックスは、MMORPG「ドラゴンクエストX オンライン(スクウェア・エニックスが運営するオンラインRPG)」において、ゲーム内対話型AIパートナー「おしゃべりスラミィ(DQX内でプレイヤーと会話・冒険支援を行う対話型AIパートナー)」の開発知見を公開した。米Google(米国の検索・テクノロジー大手企業)の「Gemini Live API(音声・テキストを双方向かつ低遅延で同時生成するGoogleの対話API)」と「Agent Development Kit(ADK)」を活用し、単なる質問応答AIではなく「プレイヤーの相棒」として機能させるシステム構成を明らかにしている。

同社AIエンジン開発ディビジョンの佐久間隆友氏と深澤優鷹氏が「Google Cloud Next Tokyo 26」で登壇し解説した内容によると、スラミィは2026年3月末に参加者を募集し、4月から5月にかけてクローズドβテストが実施された。
開発チームが重視したのは、単なるチャットボットではなく「音声回答・実況・クエスト提案・記憶・自発的な声がけ」を備えた相棒体験である。
プレイヤーとの長期的な関係性を築くため、ゲームの世界観に即した独自の演出システムが組み込まれた。
ゲーム内NPC(ノンプレイヤーキャラクター)へのLLM適用において、「賢く正しく答えること」と「世界観を維持して愛着を持たせること」は異なる課題となる。スクウェア・エニックスの事例は、プロンプトによる演技指導とマルチエージェントによる責務分離が、エンターテインメント領域でのAIエージェント実用化において極めて有効であることを示している。
一方で、商用正式リリースに向けたサーバコストや運用負荷、「AIの出力揺らぎ」をどこまで自動制御できるかといった課題は引き続き検証が進められるとみられる。
引用元:@IT