AI関連の最新ニュースをピックアップ
米Googleは2026年8月28日、開発者向けにクリエイティブ制御と生成動画機能を強化した新AIモデル「Gemini Omni 1.1 Flash(Googleの動画生成・マルチモーダル推論モデル)」を発表しました。従来の動画生成モデルに比べて指示への追従性と制御性が向上しており、Google AI Studio(Googleが提供する開発者向けAIプロトタイピング環境)のGemini APIおよびGemini Enterprise Agent Platformを通じて本番環境向けに利用可能です。

Gemini Omni 1.1 Flashでは、動画の長さの拡張、フレーム指定、解像度調整など、実際の映像ワークフローに組み込むための機能が拡充されました。
| 機能名 | 仕様と特徴 | 開発・制作現場での効果 |
|---|---|---|
| シーン延長(Scene Extension) | 最大10秒の直前コンテキストを参照し、10秒刻みで最長40秒まで生成 | 直前1秒のみ参照していた従来モデルと比べ、物語の整合性や視覚的連続性を維持 |
| キーフレーム指定 | ショットの開始フレームと終了フレームを指定して中間を生成 | カメラのパン・ズームやループアニメーションをジャンプカットなく滑らかに補完 |
| 360pドラフト生成 | 低解像度プレビューを標準720p比で最大60%高速・3分の1のコストで生成 | 絵コンテの試作やパラメータ調整を素早く反復可能 |
| 4Kアップスケール | 1080pおよび4K解像度への高画質レンダリング出力に対応 | 商用制作水準の解像度で最終映像を書き出し |
| 動画リファレンス入力 | マルチモーダル入力として最大3秒の参考動画をプロンプトに添付可能 | キャラクターの造形や固有のダンス・動作の一貫性を維持 |
本モデルは既にクリエイティブ業界の主要プラットフォームへ組み込まれています。
Gemini Omni 1.1 FlashはGoogle AI Studioを通じて即座に検証可能であり、日本の開発者や動画クリエイターも360pドラフト生成による低コストな検証ループを構築できます。また、一般ユーザー向けには「Google Flow」を通じてGoogle AI Plus、Pro、Ultra加入者にグローバル提供されるほか、Geminiアプリ内でもシーン延長機能が利用可能です。
一方で、公式発表において日本国内リージョンにおけるGemini Enterprise Agent Platformの専用エンドポイントレイテンシや、日本語プロンプトによる詳細なカメラワーク指示の追従精度に関する定量ベンチマークは明記されておらず、実際のプロダクション導入に際しては個別検証が必要です。
従来の生成AIによる動画作成は試行錯誤の多さが課題でしたが、始点・終点フレームの固定や360pでの高速ドラフト作成がAPIレベルで提供されたことで、編集ソフトウェアとの連携や自動生成ワークフローの実用性が一段と高まりました。特に10秒のコンテキスト保持による40秒までのシーン延長は、長尺コンテンツ制作の自動化に向けた重要な足がかりとなるとみられます。

Gemini Omni 1.1 Flash lets you build with more control
Gemini Omni 1.1 Flash brings a new suite of creative controls and generative video capabilities to developers.
https://blog.google/innovation-and-ai/technology/developers-tools/build-with-gemini-omni-1-1-flash

Gemini Omni 1.1 Flash
Gemini Omni 1.1 Flash is Google's updated AI video model: 40s scene extension, first/last frame control, 360p drafts to 4K, and ~$0.10/sec pricing. What it does and costs.
https://www.eesel.ai/blog/gemini-omni-1-1-flash