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Alibaba(中国の大手テクノロジー企業)は2026年6月期決算を発表し、AIインフラへの積極投資に伴い純利益が減少した一方、AIクラウド部門の急成長を明らかにした。
Alibabaの2026年6月期(第1四半期)決算によると、当四半期の純利益は前年同期比75%減の15.4億ドル(約2,300億円)となった。AIデータセンター拡張や独自チップ調達などを含む四半期設備投資(CapEx)が前年同期比75%増の99.8億ドル(約1.5兆円)に達したことが利益を圧迫した。
一方で、Alibaba Cloud(Alibabaのクラウドコンピューティング部門)のAIおよび計算サービス売上は前年同期比45%増の71.4億ドルを記録し、過去22四半期で最速の成長率を示した。セグメント調整後EBITA(利払い前・税引き前・償却前利益)も133%増と収益性が向上している。
会長のJoe Tsai氏とCEOのEddie Wu氏は、オープンウェイトモデル「Qwen(Alibabaが開発するオープンウェイト大規模言語モデル)」ファミリーの累計ダウンロード数が世界で30億件を突破し、派生モデルが20万件を超えたことを強調した。
| 項目 | 2025年6月期 | 2026年6月期(本決算) | 変動率 |
|---|---|---|---|
| 純利益 | 約61.6億ドル | 15.4億ドル | -75% |
| 四半期設備投資(CapEx) | 約57.0億ドル | 99.8億ドル | +75% |
| AI Cloud計算サービス売上 | 約49.2億ドル | 71.4億ドル | +45% |
| Qwen累計ダウンロード | 非公開 | 30億件超 | 急拡大 |
また、企業向け自律エージェントツール群を「QwenWork」プラットフォームとして統合した。
Alibaba Cloudは日本国内にもリージョンを展開しており、Qwenモデルのオープン化とインフラ投資は国内開発者のモデル利用コスト低減や選択肢拡大につながる。ただし、設備投資急増に伴う先行投資回収の時期や、米国の先端半導体規制が今後の独自チップ調達に与える影響については未確定な要素が残る。
Alibabaは短期的な利益圧縮を許容してでも、AI基盤の覇権獲得に向けて巨額のインフラ投資を優先する戦略を明確にした。クラウド売上の力強い伸びはAI需要の実需を裏付けており、今後はQwenWorkを通じた企業向けソリューションの収益化ペースが持続的成長の鍵を握るとみられる。
引用元:The Next Web | South China Morning Post | ST