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台湾の調査会社TrendForce(半導体やハイテク分野の市場動向を分析する調査機関)が発表したレポートによると、米Metaは2026年通期の設備投資(CapEx)(企業の建物や設備、データセンターなどのインフラ整備に充てられる投資額)見通しを引き上げ、1,300億〜1,450億ドル規模に設定した。AIモデルの学習から推論・自律エージェント運用への移行に伴い、投資対象はGPU単体の調達からデータセンターインフラ全体へと急拡大している。
レポートによると、世界の大手クラウドサービスプロバイダー(CSP)9社による2026年の設備投資合計額は、前年比約90%増となる8,867億ドルに達する見通しだ。そのうち約90%を、Meta、Google、Amazon、Microsoft、Oracleの北米大手5社が占めている。
| 主要CSP | 2026年インフラ投資の重点動向 |
|---|---|
| Meta | 通期CapExを1,300億〜1,450億ドルへ増額。「Meta Compute」戦略を展開 |
| 北米大手5社全体 | Meta、Google、Amazon、Microsoft、Oracleが全体の約90%を占める |
| 投資対象のシフト | GPU単体調達から、電力・液体冷却・光接続・ストレージへ全面拡大 |
AIの用途がモデルの事前学習からリアルタイム推論やエージェント処理へと広がるにつれ、消費電力の確保、液体冷却システム、高速光インターコネクト、大容量ストレージといったデータセンター基盤の総合力がボトルネックとなっており、インフラ全体への投資が急務となっている。
Metaは巨額の設備投資に伴う財務負担を抑えつつ拡張スピードを維持するため、「Meta Compute」戦略を本格化させている。
北米ハイパースケーラー各社による年間数千億ドル規模のインフラ投資は、データセンター向け部材(光トランシーバーや冷却機器、電源モジュール)を供給する日本の製造業にとっても大きな追い風となる。一方で、世界的な電力供給と冷却設備の逼迫は、アジア地域におけるデータセンター新設コストやクラウド利用料の上昇圧力となる可能性がある。
編集部注: GPUの爆買い競争からデータセンター全体の構造改革へとフェーズが移行した。MetaがBlackRockとのパートナーシップにより巨額投資をオフバランス化する試みは、今後の巨大テック企業のAIインフラ構築における標準モデルになる可能性がある。
引用元:ITmedia AI+