AI関連の最新ニュースをピックアップ

Meta Platformsが、自社のデータセンターにおける余剰な演算能力(AIモデルの学習や実行に必要な計算資源)を外部の顧客に販売するクラウドビジネスへの参入を検討していると、Bloomberg Newsなどが報じました。この報道を受け、株式市場ではAIインフラへの投資が過剰供給(需要を上回る供給が発生すること)に陥っているのではないかとの懸念が広がり、半導体関連企業の株価が一時急落する事態となりました。
投資家は報道内の「余剰」という言葉に敏感に反応しました。これにより、AIインフラ投資の減速が連想され、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)や半導体ETFが下落しました。米市場ではMicron Technologyが10.6%下落し、AMDが5.5%下落したほか、韓国市場でもSamsung Electronicsが一時7%以上、SK Hynixが10%以上下落しました。著名投資家のマイケル・バーリー氏がNVIDIAやApplied Materialsに対して弱気ポジション(株価下落を見込んだ投資行動)を構築していたとの報道も、この売りを加速させたと見られています。
一方で、一部の市場アナリストや専門家は、Metaの計算資源が短期間で供給過剰になったとする見方に懐疑的です。Metaは今年3月以降、自社インフラの不足を補うためにGoogleのGeminiを使用しようとしたほか、CoreWeaveやNebiusといった「ネオクラウド(AIに特化したクラウド事業者)」と巨額のインフラリース契約を結んでいました。これらの契約に基づくハードウェアの導入には数ヶ月を要するため、わずか数ヶ月で「不足」から「過剰」へ移行したと判断するのは時期尚早であるとの指摘があります。
投資銀行のJefferies Financial Groupなどは、Metaのクラウドビジネス参入について「正常な進化プロセス」と評価しています。Amazonが自社のECサイト用サーバーを商用化した「Amazon Web Services(AWS)」の成功モデルと同様の動きであり、AIデータセンターの運用効率化のための妥当なアプローチと見られます。今回の株価下落は、AI関連銘柄の急激な値上がりに対する一時的な利益確定(ポートフォリオの調整)を狙った動きが重なった結果である可能性が高いと編集部は見ています。
引用元:The Elec Inc.