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米Gizmodo編集部による、Metaの新型スマートグラス「Meta Fury(フューリー)」の詳細なレビュー記事が公開されました。このモデルは2026年6月末に突如発表され、米国で先行発売されたものです。既存の「Ray-Ban Meta 第2世代」と同等の基本スペックを維持しつつ、Ray-Banとのコラボレーション(ロゴマーク)を廃止したことで、80ドルの値下げとなる299ドル(Metaスマートグラス史上最安値)を実現しました。さらに、最新AI(人工知能)モデル「Muse Spark」が導入されたことで、視覚情報を認識するコンピューターヴィジョン能力が向上しています。

今回の新製品群には、大きめフレームの「Fury」、少し小さめの「Adventurer」、およびカイリー・ジェンナー氏とのコラボモデル「Glasses by Kylie(399ドル)」がラインナップされています。FuryとAdventurerは他社ブランドのロゴが入らないMeta独自のブランド展開となっており、これにより価格を299ドルまで抑えることに成功しました。フレームはEssilorLuxottica社がデザインを手がけた半透明のグリーン色で、鼻パッドのサイズ変更(S/M/L)や角度調整に対応したことで装着感が改善されています。12MPカメラや3K動画撮影、オープン型オーディオ(耳を塞がないスピーカー)、8時間持続するバッテリーなど、ハードウェアの基本性能は従来のRay-Ban Metaモデルと同等です。
Furyの最大の特徴は、従来のLlama 4に代わる最新のAIモデル「Muse Spark」をシステム標準で搭載している点です。これにより、スマートグラスのカメラで捉えた周囲の視覚情報をAIがより的確に認識できるようになりました。例えば、店の看板を見て「ここに電話して」と指示するだけでスマホの電話機能が作動し、Google上の口コミ評価を読み上げるなどの実用的な動作がスムーズに行えます。植物や農作物の種類・収穫期の判別精度も向上しています。一方で、目的地までの道案内を依頼すると、結果がスマートフォンのMeta AIアプリ経由で地図アプリへと転送される仕様となっており、操作の手間が多いといったナビゲーション機能の不便さも指摘されています。
価格の引き下げとAI機能の強化により、エントリーモデルとしての完成度は高まったと評される一方、プライバシー問題は依然として未解決のままです。撮影・録画中に点灯するLEDインジケーターは周囲から視認しづらく、公共の場所での盗撮懸念や撮影された映像がMetaのサーバーを経由して漏洩するリスクなど、ユーザーの「ソワソワ感」は拭えません。実用的なハンズフリーAIの便利さと、プライバシーへの懸念をどう天秤にかけるかが、今後のスマートグラスの普及における鍵となりそうです。
引用元:ギズモード・ジャパン