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米Metaは4月8日(現地時間)、次世代マルチモーダル推論モデル「Muse Spark」を発表しました。これは同社が2025年に設立したAI研究組織「Meta Superintelligence Labs(MSL)」が、9カ月かけてAIスタックを再構築した初の成果です。これまでオープンウェイトモデルの「Llama」を展開してきた同社ですが、今回の「Muse」ファミリーは一転してクローズドウェイトのプロプライエタリモデルとしての提供となり、戦略の大きな転換を示しています。
「Muse Spark」は、ツール使用、視覚的思考連鎖(Visual Chain of Thought)、マルチエージェントオーケストレーションをネイティブでサポートするモデルです。従来のモデル「Llama 4 Maverick」と比較して、同等の性能を達成するために必要な計算量を1桁以上削減することに成功しました。各種ベンチマークでは「Opus 4.6」や「Gemini 3.1 Pro」、「GPT 5.4」などに若干劣るものの、一部のテストではこれらを上回る良好な性能を示しています。
本モデルは、複数のエージェントを並行して思考させる「熟考モード(Contemplating Mode)」を搭載しています。このモードを活用することで、「Gemini 3.1 Deep Think」や「GPT 5.4 Pro」といった競合他社の最新鋭の推論モードと十分に太刀打ちできる性能を発揮します。
「Muse Spark」はすでに「meta.ai」や、iOS/Android向け「Meta AI」アプリで利用可能となっています。また、一部のユーザーを対象にプライベートAPIプレビューも開放される予定です。Metaはより大きなモデルも開発中としており、従来のオープンソース路線と並行して、高性能なクローズド推論モデル市場でも存在感を高めていくとみられます。