AI関連の最新ニュースをピックアップ
アリババ(Alibaba)は自社開発の大規模言語モデル(LLM)における最高峰シリーズ「Qwen3.8」のフラグシップモデル「Qwen3.8-2.4T-A95B」のオープンウェイト(モデル重みデータ)を公開しました。Hugging FaceおよびModelScopeのプラットフォーム上で開発者向けにダウンロード可能となっています。
Qwen3.8-2.4T-A95Bは、総パラメータ数2.4兆(2.4 Trillion)、推論時にアクティブ化されるパラメータ数が950億(95 Billion)のSparse MoE(必要なエキスパートのみを計算に使用する疎な混合アーキテクチャ)構造を採用しています。全パラメータを毎回計算に利用しない設計により、巨大なモデル容量を保ちながら高い推論効率を維持します。
コンテキストウィンドウは標準で26万2144トークンに対応し、最大101万トークンまで拡張が可能です。さらに、16日間に及ぶ自律コーディングタスクを無人実行できる長期タスク計画性能を備えており、高度なAIエージェントの運用を支えます。
アリババは今回のフラグシップモデル公開に合わせてライセンス規定を改定しました。
| 利用形態 | 条件・費用 |
|---|---|
| 自社内での利用・検証 | 企業の売上規模を問わず完全無料 |
| 外部向け商用提供(売上5000万ドル未満) | 無料で提供可能 |
| 外部向け商用提供(売上5000万ドル以上) | アリババとの別途ライセンス契約が必要 |
企業規模や年間売上高5000万ドル(約75億円)を超える企業がAIアシスタントやModel-as-a-Service(MaaS)として第三者に商用提供する場合は、個別の契約が求められます。
今回のQwen3.8一般公開に伴い、リアルタイム音声対話に対応した「Qwen3-Omni」や、画像理解性能を高めた「Qwen3-VL」などの関連モデルもエコシステム向けにアップデートされました。自社環境で巨大モデルを検証したい国内開発者や企業にとって、無償で扱える最先端モデルの選択肢が大きく広がることになります。
引用元:GIGAZINE