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テクノロジーメディアのThe Informationは、Appleが従業員に対し個人アカウントでの仕事用iCloud(Appleが提供するクラウドストレージサービス)利用を推奨していた結果、退職後も元従業員が社内の機密ファイルにアクセス可能な状態が維持されていたと報じました。

iPhoneなどのデバイスではメインのアカウントのみで統合機能を利用する仕様上、多くのApple社員は個人用アカウントと仕事用iCloudストレージを連携して業務を行っていました。
2010年代後半以降、会社管理フォルダ内のデータは退職時に自動削除される仕組みが導入されたものの、社内文書が個人領域や非管理フォルダで共有された場合、個人のストレージにデータが残り続ける事態が発生していました。このため、他社へ転職した元従業員が退職後も過去の社内資料にアクセスできるケースが報告されています。
これに対しAppleは、OpenAIに対する訴訟は未公開技術や製品情報の意図的な持ち出しに関するものであり、iCloud上で共有された文書とは関係がないと反論しています。また、誤って個人領域に保存された文書に対して法的手続きをとることはないとしています。
本報道は、現在進行中の営業秘密侵害訴訟において重要な法的争点となる可能性があります。
BYOD(私的デバイスの業務利用)や個人アカウントとの連携運用は利便性を高める一方で、退職後のアクセス権限抹消漏れというセキュリティリスクを孕んでいます。
企業は自動削除フォルダの利用強制だけでなく、個人領域への会社データ保存を防止する暗号化やDLP(データ紛失防止)ツールの徹底が必要とされます。裁判では、個人の過失やシステム仕様と、意図的な不正持ち出しとの境目が慎重に審査される見通しです。
引用元:GIGAZINE