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中国のAIスタートアップ企業であるDeepSeek(高性能なオープンソースAIモデルを低コストで開発する中国のAI研究所)が、新規株式公開(IPO(未上場企業が株式を証券取引所に上場し、一般投資家に公開すること))に向けた準備を進めていることが明らかになりました。早ければ2026年内にも申請を行い、2027年の上場を目指しています。
関係者がBloombergやWall Street Journal(WSJ)に明かしたところによると、DeepSeekは年内(2026年12月末まで)に財務諸表を完了させるべく、現在銀行や会計事務所と協議を行っています。上場先は上海証券取引所の新興企業向け市場「科創板(Star Market)」などが有力視されています。 さらに上場に先立ち、同社は最大710億ドル(約4,800億元。一部報道では740億ドルとも)の評価額で、15億ドルから数十億ドル規模となる新たな資金調達ラウンドの交渉も開始しています。これは、わずか6週間前の2026年6月に完了した第1回外部調達時の評価額500億ドルから約40%急増した形になります。同社は2026年4月に約100億ドルの評価額で外部資本の受け入れを開始したばかりであり、わずか3ヶ月で評価額が7倍に膨れ上がった計算になります。
DeepSeekの急成長と巨額調達の背景には、同社が提供するオープンソースの推論モデルの強さと、それに伴う確かな収益があります。The Informationの報道によると、同社のクラウドサービス経由の年間換算売上高はすでに4億ドルから5億ドル規模に達しており、開発者プラットフォームVercelにおけるAIトークン処理シェアでも23%を占め、Anthropicに次ぐ第2位となっています。 特筆すべきは、同社の極めて特異なガバナンス構造です。創業者の梁文鋒(Liang Wenfeng)氏は、約78%の株式を保有し、資産価値はペーパー上で約360億ドルに達しています。前回の調達では、政府系ファンドを除く一般投資家に対し、梁氏が支配する有限責任組合(LLP)を通じて間接的に出資させる手法をとり、議決権を与えず5年間のロックアップを設定しました。これにより梁氏は、商業的利益に左右されず、長期的な汎用人工知能(AGI)研究を優先する方針を維持しています。
今回のDeepSeekの動きは、米国の競合他社や中国国内の規制緩和と深く結びついています。米中主要AI企業のIPO動向および背景を比較します。
| 企業名 | 本拠地 | 想定上場時期 | 直近評価額 | 状況・上場市場 |
|---|---|---|---|---|
| DeepSeek | 中国 | 2027年 (Q2目安) | $710億〜$740億 | 上海Star Marketが有力。赤字スタートアップの上場規則緩和の恩恵を受ける。 |
| Anthropic | 米国 | 準備中 | 不明 | 2026年6月にIPO申請を行ったと報じられる。 |
| OpenAI | 米国 | 2027年 | $1兆 (目標) | 機密裏に上場申請を行うも、実質評価額の懸念から2027年へ延期を模索中。 |
中国では、上海証券取引所が未払収益(赤字)のAIモデル開発企業でも想定時価総額が40億元(約5.9億ドル)以上あれば上場を認めるようルールを緩和しており、これがDeepSeekの上場準備を強力に後押ししています。
DeepSeekがパブリック市場への上場に踏み切ることは、同社の「研究第一・オープンソース重視」の姿勢に大きな転機をもたらす可能性があります。 これまでは創業者の絶対的なガバナンスによって、株主の短期的な収益圧力を排除してきましたが、上場後は一般の株主に対する説明責任が生じます。米国による高性能GPUの輸出規制下において、同社はHuawei製ハードウェアなどの代替スタックを活用して成果を上げてきましたが、上場企業として持続的な成長とオープンソースの無償提供をどう両立させるかが、今後の最大の注目点となります。
引用元:The Next Web | Silicon Republic

TNW | Artificial-intelligence
DeepSeek IPO looms as it chases a $71bn valuation
A DeepSeek IPO could come as soon as this year. First the Chinese AI lab wants a fresh round at a $71bn valuation, up from $50bn six weeks ago.
https://thenextweb.com/news/deepseek-ipo-71-billion-valuation-round
Silicon Republic
DeepSeek reportedly preparing to file for IPO as soon as this year
Chinese AI company DeepSeek has reportedly begun preparing for an IPO and may file as early as this year, according to multiple publications.
https://www.siliconrepublic.com/business/deepseek-reportedly-preparing-to-file-ipo-as-soon-as-this-year