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NVIDIAは、機械学習分野の国際学会「ICML 2026」において、同社のNemotron(ネモトロン)やCosmos(コスモス)などのオープンモデル(ソースコードや重み情報が公開されたAIモデル)群が研究の基盤として広く採用されたことを発表しました。採択された研究論文のうち約2,000本がNVIDIA製のGPU(グラフィックス処理プロセッサ)を引用しており、さらに145本がNemotronをベース研究に採用するなど、AI研究コミュニティにおける同社エコシステムの圧倒的な存在感が示されています。
今回の学会では、ロボットが物理環境の法則を予測・理解する「ロボット世界モデル」の開発において、NVIDIA Cosmosを活用した「DreamDojo」などの研究が注目を集めました。これにより、ロボットが未学習の環境でも安全に動作をシミュレーションできるようになります。また、ライフサイエンス分野では、創薬における分子特性予測モデル「KERMT」や、タンパク質変異の影響予測を検証するベンチマーク「FLIP2」といった同社の「BioNeMo」オープンモデル群が研究を強力に支援しています。
研究データの枯渇問題に対応するため、AIを用いて学習用データを人工的に生み出す「合成データ生成(SDG)」に関する研究も多数発表されました。NVIDIAは、モデルの重みデータだけでなく、データ選別ツール「NeMo Curator」やオープンデータセット、位置調整や安全対策の手順(レシピ)などを「オープン研究スタック」として一括提供しており、研究者が容易に再現・応用できる環境を構築しています。
NVIDIAのオープンモデルは、外部の主要な研究機関や企業でも広く採用されています。日本のスタートアップ企業であるSakana AIは「Nemotron 3 Ultra」をベースに独自の「Fugu」モデルファミリーを開発し、AIによる研究開発の自動化を進めています。また、韓国のNAVERはNemotronのアーキテクチャを活用して韓国語に特化したAI研究モデルを開発したほか、製薬大手のMerck(メルク)は創薬プロセスで「KERMT」を実用化しています。
NVIDIAは単なるGPUハードウェアの提供にとどまらず、ソフトウェアやオープンモデルを包含した「研究スタック」を提供することで、AI研究のプラットフォームとしての地位を強固にしています。今後、こうしたオープンな開発エコシステムは、ロボットの社会実装や医療シミュレーションの進展をさらに加速させると見られます(編集部注:独自モデルのライセンス形態やプラットフォーム依存度の高まりについては注視が必要です)。

NVIDIA Blog
How Open Models Are Driving AI Research
NVIDIA open models from Nemotron, Cosmos and BioNeMo are fueling the field's biggest research questions at ICML 2026.
https://blogs.nvidia.com/blog/open-models-icml-2026

https://www.hannovermesse.de
Robotics & Assembly Automation: AI and Robotics are Converging
Agile Robots is currently testing the new Cosmos 3 AI platform for the development and simulation of robotic applications—with a particular focus on virtual environments designed to accelerate the testing, validation, and optimization of robot behavior.
https://www.hannovermesse.de/en/news/news-articles/ai-and-robotics-are-converging