AI関連の最新ニュースをピックアップ
Hugging Faceにて活動する開発者のMia氏が、アリババのオープンモデル「Qwen3.6-27B」をベースとして、Anthropicの最新フラッグシップモデル「Fable 5」の推論・思考プロセスを模倣するようにファインチューニングした新しいAIモデル「Qwable」を公開しました。このモデルはコンシューマー向けのPC環境で動作し、外部のサーバーにデータを送信することなく段階的かつ論理的な回答を出力可能です。
Qwableは、QwenとFableを組み合わせた造語です。Fable 5の論理的で詳細な、そして段階的に問題を分解する思考プロセスを再現するデータセットを用いて学習が行われました。Fable 5が出力した「段階的思考の軌跡」を模倣させるファインチューニングを採用したことで、プログラミングのデバッグや技術的な説明など、プロセスを重視する複雑なタスクでの挙動が向上しています。
Qwableの公開直後、別のオープンソース貢献者により、このモデルから安全フィルターを排除した「Huihui-Qwable-3.6-27b-abliterated」が公開されました。これは通常の脱獄のようにプロンプトでフィルターを騙すのではなく、モデルの重みに含まれる拒否信号の伝達経路を数学的に特定し、排除するアブリタレーション技術が用いられています。
Qwableの登場は、商業的なクラウドAIモデルの優れた推論パターンをオープンソースかつローカルで動作する小規模モデルへ移植する技術トレンドの進展を証明しています。一切のデータを外部送信せず無料で高度な推論を実行できるローカルモデルは、データ保持ポリシーの制約を嫌うユーザーにとって魅力的です。