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米オラクル(Oracle)は、同社のクラウドインフラサービスである「Oracle Cloud Infrastructure(以下、OCI)」のAI function(OCI Enterprise AI)における2026年6月の主要なアップデート内容を発表しました。今回の更新では、Alibabaの「Qwen」やGoogleの「Gemma」といった外部の主要なオープンソースLLM(大規模言語モデル。大量のテキストから学習したAIモデル)のインポート対応が追加されました。これにより、企業ユーザーは自社の使い慣れたモデルをOCI環境へ容易に組み込めるようになり、独自のAI活用環境をより柔軟に構築できるようになります。
今回のアップデートにより、ユーザーはAlibabaの「Qwen3.6-35B-A3B」や「Qwen3.5-9B」、Googleの「Gemma-4-31B-it」などのオープンソースモデルをOCI Enterprise AI環境にインポートしてホストおよび管理できるようになりました。さらに、オープンモデルであるNVIDIAの「Nemotron 3 Ultra」を、専用のGPU環境である「Dedicated AI Clusters」でホストする機能も提供されます。
OCI Enterprise AIの提供地域がUAE Central(アブダビ)リージョンへと拡大されました。同リージョンでは、データ規制や遅延といった地域のニーズに対応しつつ、オンデマンドや専用クラスターでのワークロード実行が可能です。また、アブダビリージョンのB200専用AIクラスターにおいて、OpenAIの「gpt-oss-20b」および「gpt-oss-120b」をホストし実行する選択肢も提供されます。
RAG(検索拡張生成。外部データを検索し回答を補強するAI技術)や検索の精度を向上させる「Cohere Rerank 4」が利用可能になったほか、テキストや画像、それらの混在入力から埋め込みデータを生成する「Cohere Embed 4」の機能拡張が実施されました。また、テキストを音声へと変換する「xAI Voice」も新たにサポートされ、対話型アシスタントや音声インターフェースの構築が容易になっています。
今回のアップデートにより、OracleのOCI環境におけるAIモデルの選択肢が大幅に広がりました。外部のオープンソースモデルだけでなく、OpenAIの一部モデルや最新の周辺技術をシームレスに組み込めるようになったことで、企業は自社の予算や用途に合わせた最適なAIインフラを構築することが可能です。これらの機能拡充は、クラウドAI市場におけるオラクルのエンタープライズ向け競争力をより高めるものになると見られます。