AI関連の最新ニュースをピックアップ
Metaの最高技術責任者(CTO)であるアンドリュー・ボスワース氏が、従業員宛ての内部メモの中で「AIが仕事を奪うことはないが、AIを理解し使いこなす人が仕事を奪うだろう」というNVIDIAのジェンスン・フアンCEOの警告を引用し、社内にAI活用の重要性を訴えました。また、ボスワース氏は今年3月に立ち上げた「Applied AI」部門の組織再編に伴う混乱を認め、信頼回復に向けた施策を発表しました。
Metaは今年3月に6,500人のエンジニアを集めたジェネレーティブAIプロジェクトのための「Applied AI」部門を新設しましたが、急速な組織再編により混乱が生じていました。ボスワース氏はこの失敗を認め、社内コミュニケーションの改善、マネージャーが管理する部下数の制限(最大20名)、異動の自由化などを通じて内部文化を好転させると誓いました。
もう一つのトピックとして、Metaは従業員のキーボード入力やマウスの動き、画面内容を記録するソフトウェア「Model Capability Initiative (MCI)」を導入しました。これは、人間が日常のコンピュータ作業で行う動作をAIエージェントに学習させることを目的としています。ボスワース氏は「会社から提供されたPCでのオプトアウトの選択肢はない」と返答し、社内で波紋を広げています。
Metaは自社のAIモデルや自律エージェント能力を向上させるため、実際の社員の動作データを用いたトレーニングなどの野心的なアプローチを強制的に進めています。AI開発競争でGoogleやOpenAIに対抗するため、「迅速に行動し、前進しながら修正する」姿勢を示していますが、今後は開発効率の向上と社内カルチャーの維持という二つの要素を両立させることが課題となります。