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米Microsoftは6月2日(現地時間)、研究開発(R&D)に特化したエージェント型AIワークフロープラットフォーム「Microsoft Discovery」の一般提供(GA:正式リリース)を開始しました。本サービスは昨年のカンファレンス「Build 2025」でプライベートプレビューとして発表されていたもので、今回の一般提供にあわせてクラウド版に加え、個人や小規模なチームが手軽に試せるローカル動作のデスクトップアプリのプレビュー版もリリースされています。
従来の一般的なAIチャットボットは、主に単発の質問や文献調査に利用されていましたが、「Microsoft Discovery」は「仮説の構築」「実験の実行」「結果の検証」といった一連の研究開発プロセスを自律的に支援することを目的に設計されています。 特に材料科学や半導体、ライフサイエンス、創薬といった高度な検証プロセスが繰り返される専門分野において、AIエージェントによる自動化ワークフローを構築・管理することで、研究サイクルの効率化を推進します。
企業向けのクラウド環境での提供に加え、手元のPCで動作するデスクトップアプリがプレビュー版として公開されました。このローカル版は、コーディングを補助するAI支援サービス「GitHub Copilot」のアカウントを保有していれば、インストールのうえ無償で開始できます。高額なクラウドインフラ料金をかけずに、学生や個人の研究者、スタートアップなどの小規模な開発環境でも最先端のR&D自動化を体験できる設計となっています。
Microsoft DiscoveryのGAは、生成AIの役割が文章作成や一部のコーディングアシストから、より専門性の高い科学・工学研究プロセスの自動化へと本格的に移行しつつある潮流を象徴しています。特に新素材の開発や創薬といった、仮説検証の繰り返しに膨大な時間を要する分野において、AIエージェントが研究プロセス全体を主導的にサポートすることによる開発スピードの向上効果は大きいと予想されます。ローカルPCで動くプレビュー版の登場は、個人開発者や学術機関を含めた幅広い層でのAIエージェント技術の活用を促す契機になると見られています。