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米Meta(米ソーシャル・テクノロジー大手)のマーク・ザッカーバーグCEOは10月21日、同社の2026年第3四半期(7〜9月期)決算説明会において、9月に提供を開始した自律型パーソナルAIエージェントアプリ「Muse」の利用者数が1000万人を突破したと発表した。アプリの成長は極めて力強く、最も一般的なユースケースが「ショッピング(買い物)」であることを明らかにした。決算発表を受け、同日の時間外取引でMetaの株価は一時5%上昇した。
ザッカーバーグCEOによると、Museの利用者の4分の1以上(25%超)が実際にアプリを通じて商品の購入手続きを行っており、1回あたりの平均購入金額は200ドル(約3万円)を超えているという。ザッカーバーグ氏は先のMeta Connectイベントで、Museの将来的な収益モデルとして「取引ごとの少額の手数料徴収」を想定していると述べており、購買行動へのエージェント組み込みが想定以上のペースで進展している。
外部の市場調査企業Sensor Towerの公表データ(GIGAZINE報道)も、この異例の急成長を裏付けている。リリース後40日間でのダウンロード数は米国単体で1020万回(全世界で1090万回)に達した。過去にリリース40日間で米国1000万ダウンロードを達成したアプリは歴史上11個しか存在せず、直近の達成事例は2023年7月の「Threads」だった。
競合するAIチャット・エージェントアプリの米国リリース後40日間のダウンロード数と比較すると、Museの立ち上がりの速さが際立つ。
さらに利用開始7日後の継続率は30%、14日後も23%を維持しており、競合AIアプリの平均継続率(7日後19%、14日後16%)を大きく上回っている。10月16日時点でのデイリーアクティブユーザー数(DAU)は250万人に達した。
急速な普及の一方で、プラットフォームとしての信頼性には懸念も根強い。米Forresterの主席アナリストであるケイト・ウィニック氏は、「エージェントは保持する個人情報が多いほど効果を発揮するが、Metaに対する消費者の全体的な信頼度は依然として低い」と指摘する。
実際、リリース直後から「ユーザーが明示的に許可していない個人メッセージを勝手に読み取って出力に利用している」との指摘や、Facebook Marketplaceでの取引対応を任せたところ勝手に商品の値下げや自宅住所を公開してしまうといったトラブル事例が報告されている。また、決算発表と同日、ニューメキシコ州の裁判所がユーザーデータ管理の虚偽説明等を理由にMetaへ250億ドルの制裁金支払いを命じたことも報じられた。
提供地域に関しても制約がある。現在Museは米国およびカナダの成人のみを対象に展開されており、日本を含む他国への提供時期は明らかになっていない。
Metaが巨額のAI設備投資を続ける中、Museの好発進はザッカーバーグ氏のAI戦略にとって重要な初動の勝利となった。特に、単なる情報検索や会話にとどまらず、購買代行や旅行手配といった商取引にユーザーが実際に決済を委任し始めている点は、今後のコマース事業の収益基盤として大きな可能性を示している。
しかし、個人情報の取り扱いに関する消費者の警戒感は根強い。エージェントがユーザーの金銭やプライベートな通信に深く関与する以上、誤動作や不正流出の事故が一度でも起きれば急速な失速につながるリスクを常に孕んでいる。利便性と安全性のバランスを保ちながら、信頼を獲得できるかが本格的な社会定着の分岐点となる。
引用元:Business Insider | GIGAZINE | ITmedia NEWS
Business Insider
Meta CEO Mark Zuckerberg says 10 million people have set up a Muse AI agent
CEO Mark Zuckerberg announces 10M users for Meta's Muse AI app since September. Meta's stock was up after its third-quarter earnings report.
https://www.businessinsider.com/meta-q3-2026-earnings-mark-zuckerberg-muse-ai-app-users-2026-10

GIGAZINE
MetaのAIエージェントアプリ「Muse」が40日間で1000万ダウンロードを突破
MetaのAIエージェントアプリ「Muse」が、リリースから40日間でアメリカでのダウンロード数が1000万回を突破したことが明らかになりました。
https://gigazine.net/news/20261021-meta-muse-hits-10-million-us
ITmedia NEWS
Meta決算、売上高26%増も営業益37%減 AIエージェント「Muse」は1000万人超が利用開始
Metaの7~9月期決算は、売上高が26%増の646億ドルと伸長した一方、若者のSNS利用を巡る州司法長官らとの巨額和解費用を計上したことで営業利益は37%減となった。AIエージェント「Muse」は利用者が1000万人を突破。無議決権株の創設による実質的な株式分割も発表した。
https://www.itmedia.co.jp/news/article/2610/22/2000002489