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米Googleは、AIリサーチツール「Gemini Notebook(登録資料をもとに情報整理や要約を行うGoogleのリサーチツール(旧NotebookLM))」において、プレゼンテーション用スライド資料(Slide Decks)および動画解説(Video Overviews)を生成する際に、事前の内容調整を可能にする「共同作成(co-creation)」機能の追加を発表した。従来の一括生成とは異なり、AIが提示するトピック案や構成メモを確認しながら指示を修正できる。今後1週間をかけて全世界のユーザーに順次提供される。
ユーザーからの要望に応えて導入された今回のアップデートでは、作成指示を出してから成果物が出力されるまでのプロセスが対話型へと刷新された。
| 生成ステップ | ユーザーの操作 / Gemini Notebookの動作 |
|---|---|
| 1. 依頼とトピック提案 | チャットで作成を依頼すると、登録資料(ソース)を解析して含めるべきトピックをAIが提案 |
| 2. 方向性・スタイルの指定 | 提案を確認した上で、強調したい要点やビジュアルのトンマナ、形式を追加指示 |
| 3. Review機能(詳細調整) | Studioパネル上でスライドの構成メモや動画の制作メモをプレビュー確認し、構成を修正 |
| 4. 完成品の生成 | アウトラインに問題がないことを確認し、「Proceed」を押下して最終成果物を生成 |
特に重要な新機能が「Review」オプションである。スライド資料では「Review outline notes」、動画解説では「Review producer notes」をクリックすることで、AIが組み立てたシナリオやスライド構成の全体像を生成前に閲覧できる。 例えば、「冒頭にエグゼクティブサマリーを追加する」「シーンの提示順序を入れ替える」「特定のデータに焦点を当てる」といった指示を事前に行えるため、完成品が意図と異なって再生成を繰り返す手戻りを大幅に削減できる。 なお、最初から具体的な指示が固まっている場合は最初のプロンプトで細かく指定して直接構成確認に進むことや、手軽さを優先して従来通りReview機能を介さず直接生成することも可能とされている。
Gemini Notebookは2026年7月に「NotebookLM」からリブランディングされた後も、日本の研究者やビジネスパーソン、学生の間で広く活用されている。今回の共同作成機能も全世界の全ユーザーを対象に今後1週間で順次展開される予定であり、日本語環境のノートブックでも同様の機能向上が期待される。 ただし、報道時点では日本語UIでの具体的なメニュー表記や、日本語の音声解説(動画解説時の日本語ナレーション精度や発話品質)における挙動の変更点、Workspaceアカウントと個人アカウントでの提供時期の差異など、一次資料レベルの細かな仕様差については公式発表で言及されておらず、未確認事項として留意が必要である。
これまでの生成AIによるプレゼン作成や動画生成は、プロンプトを入力すると完成品が直接出力される「ブラックボックス型」が主流であった。しかし、ビジネス現場での実用においては、構成案の事前合意や途中での軌道修正が不可欠である。Gemini Notebookが導入した「共同作成」および「Review」機能は、AIを一方的な自動生成ツールから、ユーザーの意図を汲み取りながら段階的に成果物を練り上げる「真のコ・クリエーション(協調制作)パートナー」へと進化させる重要なステップといえる。
引用元:Yoichi Yamashita