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OpenAIは、米国の大学研究室を対象とした支援プログラム「Rosalind Academic Plan」を発表した。本プログラムでは、生命科学分野に特化したAIモデルGPT-Rosalind(生命科学研究向けに開発されたOpenAIの特化型AIモデル)および統合分析環境「Rosalind workbench」へのアクセス権が最大12か月間にわたり無償で提供される。高度な研究環境をアカデミアに開放することで、生命科学分野における科学的発見の加速を後押しする狙いだ。

発表によると、対象となるのはOpenAI Enterprise契約を結んでいない米国の大学研究室だ。主任研究者(PI)や研究室リーダーが代表して申請を行い、OpenAIによる事前審査を通過する必要がある。
承認された研究室には、以下の条件で利用枠が提供される。
本プログラムの提供対象は現時点で米国の大学研究室に限定されており、日本の大学や研究機関の研究者は対象外となっている。日本の生命科学分野でも生成AIを活用した研究支援への関心は高まっており、将来的なグローバル展開や日本国内の大学向けプログラムの新設が期待される。
また、提供されるBusiness Standard枠の12か月経過後の移行手続きや、API提供が今後学術プランへ追加されるかどうかについては明らかにされていない。
生命科学や創薬分野は、AIによる研究自動化や仮説生成の恩恵を最も大きく受ける領域の1つとされる一方で、機密性の高い研究データの保護や研究倫理の担保が極めて重要視される。OpenAIが身元確認や事後モニタリングを伴う厳格な承認プロセスを設け、共有データの学習利用除外を明記した上で無償提供に踏み切ったことは、学術コミュニティとの信頼構築を最優先した布石といえる。API提供を見送りワークベンチ環境での提供にとどめている点も、安全管理とガバナンスを両立させる現実的なアプローチを反映している。
引用元:AI Watch