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高速推論エンジンvLLMの意思決定レイヤーを開発するvLLM Semantic Router(vLLM-SR)チームは、オープンソースのマルチモーダル決定基盤モデルファミリー「Decision 3.0(テキストや映像から選択肢の確率分布を直接出力する決定モデル)」を公開しました。0.59Bから26.09Bパラメータまでの全6モデルがApache-2.0(商用利用や改変が自由なオープンソースライセンス)でHugging Face上に提供され、従来のテキスト判定に加え、画像や動画を直接入力して選択・判定・スコアリングを行う機能を備えています。

OrcaRouterの技術解説およびHugging Face上のモデルカードによると、Decision 3.0はAlibabaのQwen3.5(Alibabaが開発したオープン重み言語モデルファミリー)およびQwen3.8をバックボーンに採用しています。テキスト生成ループを行わず、フォワードパス1回で質問ごとの選択肢確率を出力する「System One」アーキテクチャを採用しています。
公開された6モデルの構成は以下の通りです。
各モデルは「Choice(選択肢)」「Yes/No(二値判定)」「Score(評価値)」の3種類の質問タイプに対応しており、最大32フレームの動画(2fps、各フレーム0.2メガピクセル)や最大1.6メガピクセルの複数画像を受け取り、単一コールで高速判定します。
Decision 3.0と前世代(Decision 2.0)および競合モデルとの性能・推論速度の比較は以下の通りです。
| モデル名 | 総パラメータ数 | Jev Decision Index(公開スイート) | 前世代比(スコア差) | AMD MI325X単体推論速度(テキスト/画像/動画) |
|---|---|---|---|---|
| d3 (Decision 3.0) | 26.09B | 65.5 | +8.5 | 55 ms / 273 ms / 553 ms |
| Perplexity Decider v1.1 | 27B | 62.3 | — | 非公開 |
| Decision 2.0 (前世代) | 27B | 57.0 | 基準 | テキストのみ対応 |
| d3-flash | 8.39B | 57.79 | +11.0 | 高速推論対応 |
| d3-edge | 0.59B | 28.82 | +12.1 | 6.7 ms / 41.9 ms / 308.3 ms |
最上位のd3は、競合するPerplexity Decider v1.1(62.3)を上回るベンチマークスコアを記録しています。また、最軽量のd3-edgeでは単一GPUでテキスト判定が6.7ミリ秒という極めて低い遅延を達成しており、多段AIエージェントのルーティングやガードレール判定に適しています。
OrcaRouterの分析では、以下の3つの未確認事項が指摘されています。
max_lengthが未指定(未設定)となっており、状態記述や質問文の厳密なトークン上限が開示されていませんDecision 3.0は、大規模言語モデル(LLM)を毎回呼び出す代わりに、特化型の軽量決定モデルをパイプラインの前段に配置する「System Oneルーター」の普及を加速させるマイルストーンです。特に視覚情報(画像・動画)を含むリクエストに対してトークン生成コストを払わずに即座にルーティングや安全確認が行えるため、AIエージェントの運用コスト削減とレスポンス高速化に大きく貢献するとみられます。
引用元:OrcaRouter | vllm-sr/d3

OrcaRouter
Decision 3.0 Is on Hugging Face: Six Open Multimodal Models
Direct routing to OpenAI, Anthropic, Google and 200+ models at provider cost with automatic failover.
https://www.orcarouter.ai/blog/decision-3-0-open-multimodal-decision-models
Hugging Face
Zero-Shot Classification model with 26B parameters. Download, explore files and run it on Hugging Face.
https://huggingface.co/vllm-sr/d3