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米OpenAIのサム・アルトマンCEOは、米政治メディアPOLITICOのニュースレターおよびポッドキャスト「Decoded by POLITICO」のインタビューに応じ、AIがもたらす恩恵を社会全体で享受するためには「世界は多少の悪いことが起きるリスクを受け入れるべきである」との見解を示しました。厳格な管理を求める競合の米Anthropic(Claudeシリーズを開発する米国のAI企業)との世界観の違いを浮き彫りにしています。
POLITICOの報道によると、インタビューは同メディアの上級技術レポーターであるブレンダン・ボーデロン氏によって実施されました。
アルトマン氏は、AI技術が人々に与える主体性や絶大な恩恵を考慮すると、技術の悪用や不正などのリスクを恐れて過度に締め付けるべきではないと語りました。同氏は以下のように述べています。
アルトマン氏はインタビューの中で、Anthropicのダリオ・アモデイCEOが主張する「AI技術は危険であるため厳格に管理された少数の企業が保有し、恩恵をどう分配するか考えるべき」という視点に理解を示しつつも、自社の哲学とは根本的に相容れないと言及しました。
両社の姿勢の主な相違点は下表の通りです。
| 比較項目 | OpenAI(アルトマン氏の立場) | Anthropic(アモデイ氏の立場) |
|---|---|---|
| 基本方針 | 普及と活用を最優先、緩やかな規制を支持 | 開発ペースの減速と厳格な事前安全管理 |
| リスクの許容度 | 善行が悪事を上回るため一定の悪用リスクは許容 | インターネット乗っ取りなどの重大リスクを強く警戒 |
| 不可逆リスク | 制御の喪失など壊滅的リスクは絶対阻止 | モデル公開前の厳格な事前評価と法制化 |
アルトマン氏の発言は、AIの広範な普及を最優先するOpenAIの事業方針を改めて浮き彫りにしています。完全な安全を求めるあまり技術展開を止めることを警戒する姿勢は、開発者や産業界からの支持を集めやすい一方、実害が生じた際には企業責任を巡る激しい批判を招くリスクを孕んでいます。フロンティアモデルの能力が急速に向上する中、「許容可能なリスク」の合意形成をどのように進めるかが問われています。
引用元:GIGAZINE