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米OpenAIは現地時間2026年9月29日、年次開発者会議「DevDay 2026(OpenAIが開催する年次開発者会議)」にて、ゲームボーイカラー互換の携帯ゲーム機「ModRetro Chromatic(パルマー・ラッキー氏開発のゲームボーイカラー互換携帯機)」とのコラボレーションを発表した。同社のコーディング支援プラットフォーム「Codex(OpenAIのAIコード生成・開発支援プラットフォーム)」に新設されたプラグイン「Game Studio」を通じて、自然言語によるレトロゲームの生成から実機へのROM書き込みまでを一貫して行える。基調講演ではサム・アルトマンCEOが来場者全員に限定モデルを配布した。
ModRetro Chromaticは、VRヘッドセット「Oculus Rift」の創業者パルマー・ラッキー氏が開発した携帯ゲーム機である。屋外の太陽光下でも鮮明に見えるカスタム液晶ディスプレイや頑丈なアルミニウム合金ボディを採用し、本物のゲームボーイおよびゲームボーイカラー用カートリッジを直接挿入してプレイできる互換ハードウェアとなっている。
今回提供されたCodex向けプラグイン「Game Studio」では、以下の開発ワークフローが実現される。
| 開発ステップ | 提供機能・詳細仕様 |
|---|---|
| ゲーム生成 | 自然言語プロンプトによるゲームロジックおよびアセットの生成 |
| 動作検証 | ブラウザやデスクトップ内蔵エミュレーターでの即時テストプレイ |
| 実機テスト | Wi-Fi経由でChromatic実機へ映像をストリーミング配信し動作確認 |
| 物理化 | Chromatic専用カートリッジへのゲームROM直接書き込み |
来場した開発者の間では、携帯型ゲーミングPC「Steam Deck」上でCodexを動作させ、その場でChromatic向けゲームのプロトタイプを開発する動きも見られた。
従来のレトロハード向けゲーム開発では、8ビットCPUの命令セットや極めて厳しいメモリ制限(数キロバイトのRAM)、特殊なグラフィックス描画ハードウェアに合わせたアセンブリ言語や低レベルC言語の深い習熟が必須であった。
CodexのGame Studioプラグインは、こうしたハードウェア依存の複雑な制約をAIが自動処理することで、プログラミング経験の浅いクリエイターでもアイデアを自然言語で記述するだけで動作可能なROMを生成できるようにした。ソフトウェア生成にとどまらず、物理的な専用カートリッジへの書き込みまでサポートした点は、生成AIの出力が物理ハードウェアへ還元される画期的な実装である。
OpenAIがDevDayでレトロゲーム機とのコラボレーションを披露した背景には、Codexの汎用性を印象づけるとともに、AIによるソフトウェア開発が「画面の中」を飛び出して「手に取れる物理製品」を動かす体験を提示する意図がある。今後はゲーム領域にとどまらず、IoTデバイスや独自組み込み機器向け開発におけるCodex活用の拡大が期待される。
引用元:GIGAZINE