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米OpenAIは2026年9月22日、ターミナル向け自律型コーディングエージェントの最新バージョン「Codex CLI 0.156.0」をリリースしました。本バージョンでは、ターミナル全画面を活用するテキストユーザーインターフェース(TUI)が「/tui」コマンドとして導入され、長大な会話履歴の検索やマウス操作による選択・コピーが可能になりました。さらに、前バージョンで実験的機能だった音声会話機能とGitワークツリー連携がデフォルトで有効化され、開発者が1日中ターミナル常駐で作業できる環境が大幅に強化されています。
Codex CLI 0.156.0の最大の改良点は、従来のスクロール行出力から脱却した全画面TUIモードの搭載です。ターミナル内で /tui を実行することで全画面表示に切り替わり、以下の操作性が向上しました。
これまで実験的フラグとして提供されていた音声会話機能が標準(デフォルト有効)へと昇格しました。
F8 キーで音声対話のオン/オフを即座に切り替え可能。/voice コマンドで好みの音声モデルを選択できます。/usage ダッシュボードが追加されたほか、ローカルのバックグラウンドサーバーを更新する /daemon コマンドが新設されました。本リリースでは、サンドボックス環境における3つの重要なセキュリティ脆弱性が修正されました。
また、セッションのフォールトトレランス(耐障害性)も向上しており、処理が中断されたりターンが失敗したりした場合でもストリーミング済みの回答や実行計画が保持され、再開時には自動的にPlanモードへ復帰する設計となっています。
Codex CLI 0.156.0における主な変更点を整理すると以下の通りです。
| 機能項目 | 前バージョン(0.155.0) | 最新版(0.156.0) |
|---|---|---|
| 表示インターフェース | 通常のターミナルスクロール | /tui による全画面TUI(検索・Mermaid描画対応) |
| 音声会話機能 | 実験的(フラグ指定が必要) | 標準で有効(F8で即時切替、専用設定あり) |
| Gitワークツリー | 限定的サポート | 標準有効(複数セッション作成・ステータス管理) |
| 利用状況の可視化 | 個別確認 | /usage でトークン消費やスキル稼働を一括表示 |
| サンドボックス安全性 | 一部に分離の隙間が存在 | OS固有の3つの脆弱性を塞ぎセキュリティを強化 |
日本の開発者にとっても、日常のターミナル開発環境にCodex CLIを常駐させる障壁が大幅に下がりました。特にGitワークツリー連携により、既存ブランチの作業を汚すことなくAIエージェントに並行して別機能の実装やバグ修正を任せることが容易になります。 導入は以下のコマンドで行えます:
npm i -g @openai/codex@0.156.0
なお、未確認事項として、バックグラウンドサーバー(/daemon)を常駐させた場合のシステムリソース消費量や、企業内プロキシ環境下での音声ストリーミングの通信制限については環境依存の検証が必要とみられます。
Codex CLIの進化は、CLIベースのAIエージェントが「単発のコード補完ツール」から「ターミナル内で完結する自律型開発環境」へと脱皮しつつあることを示しています。全画面TUIやMermaid図描画の統合により、WebブラウザのChatGPT画面とターミナルの間を行き来する必要性が薄れ、開発者のコンテキストスイッチ(思考の切り替え負荷)を極小化する方向へと舵が切られています。
引用元:AI/TLDR