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中国Alibaba(アリババ)グループの研究機関であるDamo Academy(達摩院)は2026年9月28日、腹部CTスキャン画像から約150種類の疾患を特定できる医療向け画像言語モデル(VLM)RADAR(アリババ達摩院が開発した腹部CT診断用の医療画像言語モデル)をオープンソースとして公開しました。米科学誌『Science』にも関連論文が掲載され、コードとモデル一式がGitHub上で提供されています。

腹部CT検査は、多数の臓器や血管が密集しており微細な病変の見落としが重大な結果を招きやすい一方、従来の医療AIは特定疾患への特化型や手動アノテーション(ラベル付け)の高コスト性が課題となっていました。
RADARは、臨床現場のレポートから人手によるアノテーションを介さずに自己学習を行う手法を採用しています。
研究チームが実施した39,160件の内部コホート(共通の属性や曝露を持つ集団を追跡する調査群)評価において、146の所見診断でAUC(分類モデルの性能を表すROC曲線下面積。1に近いほど高精度)(ROC曲線下面積)0.913を記録しました。さらに8つの外部医療センターにわたる汎化検証でもAUC 0.874〜0.912を維持しました。
特に、肝臓・膵臓・胃・大腸の4大腹部がんの病理学的検証では、AUC 0.891〜0.984という極めて高水準な識別性能を示しました。また、26名の放射線科医が参加した読影試験では、医師単独よりもRADARと協調した場合に診断性能が約10%向上することが確認されました。
本発表における留意点と国内医療への影響は以下の通りです。
編集部注: 医療AIの開発はこれまで、限られた疾患ごとに専門医が高コストなアノテーションを施す特化型モデルが主流でした。RADARがScience誌に採択された意義は、日常の臨床レポートテキストとCT画像をペアリングすることで、教師なしに近い形で広範な全身・腹部疾患の読影モデルをスケールさせた点にあります。GitHub上でオープンソース公開されたことで、各国の研究機関が自国のデータで追試・ファインチューニングを行い、医療基盤モデルの実用化が一段と加速するとみられます。

GIGAZINE
CTスキャンを読み取りガンを含む約150種類の腹部疾患を特定できる医療用画像言語モデル「RADAR」をAlibaba傘下のDamo Academyがオープンソース化し公開
放射線診断ワークフローにおいて診断時に悪性腫瘍の見落としが発生すると重大な問題に繋がります。「RADAR」はCTスキャンの画像を元に約150種類の腹部疾患を特定できる医療用画像言語モデルであり、Alibaba傘下のDamo Academyがオープンソース化しGitHubで公開されています。
https://gigazine.net/news/20260928-damo-radar

Alibaba Cloud Community
Alibaba DAMO Academy Unveils New AI Models to Advance Cancer Diagnoses
Alibaba DAMO Academy has unveiled a new AI model designed for the early detection of esophageal cancer (EC) in Nature Medicine, named DAMO EAGLE.
https://www.alibabacloud.com/blog/alibaba-damo-academy-unveils-new-ai-models-to-advance-cancer-diagnoses_603602