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電気自動車大手テスラの車両に搭載されている対話型AI「Grok(Elon Musk氏率いるxAIが開発するフロンティアAIモデル)」において、自然な音声指示によって車載ブラウザで特定のWebサイトやオンライン記事を直接開く機能が実装されていることが、複数の車両オーナーの実演投稿によって明らかになった。決められた定型コマンドを発話することなく、見たいページの内容やサイト名を自然な言葉で伝えるだけで車載ディスプレイが遷移する仕組みだが、テスラ公式からの個別発表やサポート文書への明記は現時点で行われていない。
財経新聞(Tech Times翻訳)の報道に基づく、判明した機能の実態と利用要件は以下のとおりである。
2026年9月16日、カナダ・バンクーバーのコンテンツクリエイターであるDevin Olsen氏がX(旧Twitter)に実演動画を投稿したことで注目を集めた。
車載Grokおよび本機能を利用するには、以下の動作環境が必要とされる。
| 項目 | 要件・対応状況 | 備考 |
|---|---|---|
| インフォテインメントプロセッサ | AMD製プロセッサ(AMD Ryzen)搭載車 | Intel製プロセッサ搭載車は現在対象外 |
| ネットワーク接続 | プレミアムコネクティビティ または Wi-Fi | Grokのクラウド処理・Web通信に必須 |
| 車両ソフトウェア | 2026年サマーアップデート(2026.26以降) | 空調・電話・音楽等のGrok操作拡張を含む |
日本国内においても、2026年9月14日頃よりサマーアップデートを含む車両ソフトウェア「2026.26.6.1」の配信が報告されている。国内向けの車内リリースノートでは、AMD Ryzen搭載車を対象としてGrokによるエアコン温度調整、電話発信、音楽再生、車両コントロール画面の検索などが追加機能として案内されている。また、車載ブラウザに関しても車内カメラやマイクをWebサイトで利用する機能(駐車時限定)が加わった。
しかし、今回話題となった「音声指示で特定のWebサイトを開く機能」は、国内向けリリースノートに独立した項目として記載されていない。日本語による自然なWebサイト指定(例: 「財経新聞の最新ニュースを開いて」など)がどこまで正確に意図解釈されるか、また日本仕様の車両で同機能がサイレント有効化されているかについては、実車での検証が必要である。
テスラはこれまで車両の基本制御(エアコン・グローブボックス・ライト等)にGrokを統合してきたが、今回のWeb操作への拡張は、車載AIが「車両コントローラー」から「総合情報探索エージェント」へと進化している過程を示している。公式発表を待たずにソフトウェアのアップデートを通じて新機能を実地に展開していくテスラ特有のアプローチが、ここでも観察できる。
引用元:財経新聞