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米テスラ(Tesla)は、日本国内のテスラユーザー向けにソフトウェアアップデート(バージョン「2026.20.3」以降)の配信を開始し、車載の対話型AIアシスタントであるGrok(イーロン・マスク氏率いるxAI社が開発した対話型AIアシスタント)の車内利用を解禁しました。これにより、ドライバーは車内で自然な音声対話を通じてナビゲーションの目的地設定や各種情報検索を行えるようになります。
今回のアップデートにより、日本のテスラユーザーも待望の車載Grokを利用できるようになりました。米国での先行導入(2025年7月)から約1年遅れでの国内リリースとなります。
ただし、車載コンピューターの処理能力が必要となるため、すべてのテスラ車で利用できるわけではありません。利用可能なのは、2021年以降に製造されたAMD製プロセッサ搭載モデルに限定されます。
| 車載プロセッサ | 製造年(目安) | Grok対応可否 |
|---|---|---|
| AMD製プロセッサ | 2021年以降 | 対応(利用可能) |
| Intel Atomプロセッサ | 2021年以前 | 非対応(利用不可) |
このように、ハードウェアの世代による制限が存在しており、OTA(Over The Airの略で、無線通信を経由してソフトウェアをアップデートする技術)アップデートが適用されても旧世代モデルのユーザーは利用できない点に注意が必要です。
実際の車内検証では、従来のカーナビのように決まった特定のキーワードを必要とせず、「近くの美味しい蕎麦屋を探して」といった曖昧な表現でも文脈を理解し、お勧めの店舗を提案して目的地ナビと連携する高度な利便性が確認されています。

しかし、本機能は現時点でβ(ベータ)版のインフォメーションアシスタントという位置付けであり、いくつかの制限事項が存在します。
物理操作に関しては、引き続き従来からあるテスラ標準の音声コマンドを使用する必要があります。
今回の車内解禁は、将来のスマートカー体験の第一歩と言えます。イーロン・マスク氏は、ドライバー監視ありの自動運転機能であるFSD(Full Self-Drivingの略で、テスラが開発中の運転監視付きの自動運転機能)とGrokの連携を2026年秋頃に提供すると予告しています。
FSDとの統合が実現すれば、「店舗の入り口付近に駐車して」といった自然な言葉の指示で車体を自動制御することが可能になると想定されます。日本国内においては、2026年後半から2027年にかけてFSDの認可および解禁が見込まれており、車載AIエージェントの進化と自動運転技術の融合が注目されます。