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米NVIDIA(GPUおよびAIコンピューティング基盤の世界最大手)は2026年9月9日(現地時間)、オーストラリアの認定クラウドパートナー(NCP:NVIDIA Cloud Partners)およびデータセンターインフラ事業者と連携し、2027年までに最大2ギガワット(GW)規模のAIコンピューティング拠点を構築・拡張する計画を発表した。同社のフルスタックAIファクトリー基盤「NVIDIA DSX(ファシリティからGPU、ネットワーク、ソフトウェアを垂直統合したAI工場プラットフォーム)」を採用し、豪州国内における主権型AI(ソブリンAI)の開発加速と、アジア太平洋地域全域で急増するコンピュート需要に応える。
発表されたエコシステムには、Firmus、Sharon AI、IREN、ResetData、Megaport、CDC、NEXTDC、AirTrunkなど豪州有数のデータセンターおよび通信事業者が名を連ねている。各事業者がインフラ施設を運営し、NVIDIAがDSXアーキテクチャ、アクセラレーテッドコンピューティング、Spectrum-X Ethernet等のネットワーク、ソフトウェアを提供する。
主要パートナーの主な取り組みは以下の通りである。
本インフラの拡張により、豪州の研究機関や企業は「NVIDIA Nemotron(NVIDIAが提供するオープンウェイト言語・推論モデルシリーズ)」などのオープンモデルを活用した独自開発を進めている。
コラボレーションツールの豪Atlassian(JiraやConfluenceを開発する豪エンタープライズソフトウェア大手)は、自社の企業向けセマンティック検索機能「Rovo」のコンテキスト理解や推論を強化するためにNVIDIA基盤を活用。医療AIを手掛けるHeidiは、「Nemotron 3 Ultra」に臨床知見を組み合わせ、高精度な医療音声対話モデルを自国インフラ上で構築している。
電力確保と環境規制が課題となる中、広大な土地と豊富な再生可能エネルギー資源を有するオーストラリアは、AIデータセンターの新たなハブとして急浮上している。
米国や欧州の電力網逼迫を背景に、アジア太平洋地域の戦略拠点として豪州の重要性は一段と高まっている。NVIDIAがDSXを通じてハードウェアから冷却・運用ソフトウェアまでを標準化したことで、ギガワット規模のAI工場が世界各地で資産クラス(投資対象)として急速に確立されつつある。
引用元:NVIDIA Newsroom