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NVIDIA(米国の半導体大手企業)は2026年8月26日、2027年度第2四半期(2026年5〜7月期)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比106%増の962億2,100万ドル(約14兆円超)に達し、四半期ベースの過去最高記録を大幅に更新した。生成AIおよびエージェントAIのインフラ構築需要が世界規模で拡大しており、データセンター部門の売上が業績を力強く牽引している。
売上総利益率はGAAP・Non-GAAPともに75.0%と高水準を維持した。希薄化後1株当たり利益(EPS)はGAAP基準で前年同期比128%増の2.46ドル、Non-GAAP基準で前年同期比120%増の2.22ドルとなった。
| 指標(単位:100万ドル、EPS除く) | 2027年度Q2実績 | 2027年度Q1実績 | 2026年度Q2実績 | 前年同期比(Y/Y) |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | $96,221 | $81,615 | $46,743 | +106% |
| 売上総利益率(GAAP) | 75.0% | 74.9% | 72.4% | +2.6 pts |
| 営業利益(GAAP) | $63,734 | $53,536 | $28,440 | +124% |
| 純利益(GAAP) | $59,688 | $58,321 | $26,422 | +126% |
| 希薄化後EPS(GAAP) | $2.46 | $2.39 | $1.08 | +128% |
部門別の売上高では、データセンター部門が前年同期比117%増の890億ドルを記録し、全体の約92%を占めた。エッジコンピューティング部門も前年同期比27%増の72億ドルと堅調な伸びを示した。
創業者兼CEOのJensen Huang氏は発表の中で次のようにコメントしている。
「AIは変曲点に達しました。実用的な仕事を行い、そのトークンは生産性と利益を生み出しています。今やコンピュートこそが収益です。1年前は単一のラボがインフラ拡張を牽引していましたが、現在は多数の新規AIスタートアップやフロンティア研究機関が並行して拡張し、オープンモデルやフィジカルAIのエコシステムが立ち上がっています。本格量産に入ったVera Rubinプラットフォームは、まさにこの瞬間のために構築されました」
データセンター事業の主なハイライトとして以下の進捗が公表された。
NVIDIAは当四半期中に自社株買いと配当を通じて約260億ドルを株主に還元した。自社株買いの承認残枠は約990億ドル残されている。次回の四半期配当(1株あたり0.25ドル)は2026年10月1日に支払われる予定である。
2027年度第3四半期の業績見通しについては、売上高1,080億ドル(±2%)を予想している。なお、この見通しには中国市場向けのデータセンター・コンピュート売上は一切織り込まれていない。売上総利益率は74.0%(±50ベーシスポイント)を見込む。
日本国内の企業や研究機関への影響として、日本政府との連携に基づく国家AIインフラの整備や、オープンモデル「NVIDIA Nemotron」を活用した国内産業特化型モデルの開発加速が挙げられる。これにより、国内の製造業や金融機関におけるエージェントAIの導入ハードルが下がると期待される。
一方で、留意すべき未確認事項も存在する。
NVIDIAの業績は、単一のGPU製品販売から、CPU(Vera)、ネットワーク(Spectrum-6)、ストレージ処理(Vera BlueField-4)、ラック統合(DSX)までを垂直統合した「AIファクトリー」全体のプラットフォーム提供へと進化している。中国市場の売上を含めずに四半期1,000億ドル超の売上高を見込む同社の見通しは、AIインフラ需要が依然として供給を上回るペースで拡大していることを示している。