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新興AIモデル開発企業のDeepSeek(杭州深度求索人工知能基礎技術研究)が、ヒューマノイドおよび四足歩行ロボットの開発で世界的な知名度を持つUnitree Robotics(宇樹科技)の上海証券取引所STAR Marketにおける新規株式公開(IPO)に戦略的投資家として参画した。DeepSeekは約1億4100万人民元(約2080万米ドル)を出資し、併せて両社は フィジカルAI(物理世界で動作するロボット等のハードウェアを直接制御するAI技術) (身体性AI / Embodied AI)の共同開発に関する包括的戦略協定を締結した。
株式割り当てデータによると、DeepSeekはUnitreeの株式933,399株を取得した。この戦略出資には3年間のロックアップ(売却制限)期間が設定されている。
出資と同時に締結された戦略協定において、両社は次世代ヒューマノイドおよび四足歩行ロボットの「認知エンジン(脳)」として機能するフロンティアAI基礎モデルを共同開発することで合意した。Unitreeは自社ロボットハードウェアの制御基盤としてDeepSeekのモデルおよび技術サービスを優先的に採用し、DeepSeekは実機の物理プラットフォーム上で自社のフィジカルAIアプリケーションを試作・検証する優先アクセス権を獲得する。
UnitreeのIPO発行価格は1株あたり150.8元に決定され、全体で61億元(約9億米ドル)の資金を調達した。上場時の市場評価額(時価総額)は約610億元(約90億米ドル)に達している。
最高峰のLLM開発力を誇るDeepSeekと、量産化に成功しているハードウェアメーカーのUnitreeが強力にタッグを組むことで、ソフトウェアとハードウェアが高度に融合した最先端ロボティクス産業の成長が加速する。
日本国内においても産業用・家庭用ロボットの開発が盛んであるが、最先端のフロンティアモデルをロボットのリアルタイム制御に直接組み込む取り組みは世界的な競争軸となっている。ハードウェア製造に強みを持つ日本企業にとっても、高度なAIモデル企業とのアライアンス構築が急務となる。
未確認事項として、両社が開発する共同モデルのオープンソース公開予定の有無や、Unitree製ロボットの海外出荷モデルにおいてDeepSeek以外のAIエンジン(欧米製モデル等)への切替が可能かについては言及されていない。
編集部注: 画面内のテキストや画像処理にとどまっていた生成AIが、物理世界で手足を動かすロボティクス領域へと本格侵入していることを強烈に示す動きである。DeepSeekの高度な推論モデルがUnitreeの運動制御と合体することで、タスク実行能力が飛躍的に向上すると予想される。
3年間のロックアップ期間が設定されていることからも、単なる短期的な資金運用ではなく、中長期でフィジカルAIのデファクトスタンダードを奪取する明確な戦略的意志が読み取れる。
引用元:TechNode