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Appleの主要メモリサプライヤーであるSK hynixは、世界的な半導体不足とAI市場の急成長に対応するため、韓国国内に合計54兆ウォン(約383億ドル)を投じて新たな製造プラント2棟を建設することを承認しました。しかし、新工場の稼働開始は2028年後半以降となる見通しであり、短期的なコンシューマー向け製品の供給不足や価格高騰を解消するものではありません。
SK hynixが計画する大型投資は、韓国における2つの拠点施設に分割されて投入されます。
| 施設名 | 投資額 | 主な生産品目 | 着工・完成予定 |
|---|---|---|---|
| Yongin Y2(龍仁) | 35.2兆ウォン(約240億ドル) | HBM(高帯域幅メモリ)・次世代DRAM(主要な揮発性記憶素子) | 2027年着工・2029年完成 |
| Cheongju M17(清州) | 19.1兆ウォン(約136億ドル) | エンタープライズ向けSSD・AI推論用NAND(非揮発性ストレージメモリ) | 2028年後半オープン |
龍仁のY2プラントは、AI処理に不可欠なHBMや次世代DRAM製品の増産を担い、清州のM17プラントはデータセンター向けのエンタープライズSSDおよびAI推論用途のNANDストレージ生産拠点として機能する予定です。

今回の投資計画は、急拡大するAI分野や企業向けデータセンター市場の需要充足を直接の目的としています。そのため、iPhoneやiPad、Macといったコンシューマー向けデバイスのメモリコスト削減には即座に繋がらない見込みです。
下表は、報道で示されたメモリ価格と供給状況の主な変化をまとめたものです。
| 項目 | 過去の状況(2025年2月) | 現在の状況(2026年8月) |
|---|---|---|
| DDR5-6000 32GB (16GB×2) 価格 | 約100ドル | 約600ドル(約6倍に高騰) |
| 世界のメモリ生産枠 | 順次受注 | 2027年分まで世界的に完売 |
| Apple製品への影響 | 通常価格 | MacやiPad等で値上げを実施済み |
世界的なメモリ生産容量は2027年分まで既に完売状態にあり、さらに主要メーカーが利益率の高いHBM分野へ製造能力をシフトさせたことで、一般的なDRAM供給が逼迫しています。また、Samsung、SK hynix、Micronの3社に対しては、DRAM価格に関するカルテルの疑いで訴訟が提起されるなど、市場構造を巡る課題も表面化しています。
現在公表されている計画において、以下の点が未確定事項として残されています。
今回の新工場建設は長期的なAIインフラを支える基盤となりますが、新プラントの完成が2028年〜2029年であるため、今後数年間はメモリ供給の制約と高価格傾向が継続するとみられます。
引用元:AppleInsider